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オリジナルと文庫版の差

コミックファンの間では「あずまんが大王」の旧装と新装にどれだけの修正や加筆があるのか、を調べている人が多いだろう本日。しかしこのコラムでは「新さん」のオリジナル版と文庫版でどう差があるかを調べてみたいと思います。なんとも需要ないネタですね。

     ましまし2

こちらがオリジナル版。A5判、マガジンハウス刊。97年発行。

     ましまし1

こちらが文庫。新潮社刊。04年発行。いまオリジナルを見て思ったんですが、新さんのモデルって、香田晋なんでしょうか。顔がそっくりですよね。

     ましまし4

こちらが第1話「ましまし」の注文を取るシーン。

     ましまし3

でこっちが文庫判。「おまちどお」になってますね。とはいえ間違いではない、「こんにちは」「こんにちわ」のように意味は通じるレベルでの修正です。

     ましまし

オリジナル版。「増量すると」「テレッくさくてもう行けねえよ」が、

     ましまし6

文庫判では「いっぱいいれると」「きっともう来ないかもしれないし」に。

実は文庫判読んだときに「こんなラストだったっけ」と気になったんですよね。それでオリジナルを読み返してみたら科白が違う。特に問題のある表現でも不親切でもないのですが、この方が良い、と判断されたんでしょうね。単なる再録に終わらせず手間を惜しんでいないのが分かります。
このように泉昌之名義での本は、こういう科白の書き換えが多かったような気が。かっこいいスキヤキ、の文庫判でも「こんな表現だったっけ」という箇所があったように思うのです。

ちなみに「普通のラーメン ま、ましまし」といってしまったあとの新さんのこの自戒の表情。わかりますねえ。

     ましまし7

     ましまし8

あとこの二郎描写。太い麺、ドンブリからあふれる野菜、そしてなんといってもこのゴツい豚。チャーシューでも焼き豚でも角煮でもない「豚」の感じがたまりません。「まだ二郎という概念が世間にはそんなに知られていない」ネット前夜でこの描写。

     ましまし9

対してこちらは前述した「ラーメン王子」2008年。もう「二郎」がどんなものかだれもが熟知してる年代で、いくらでも二郎の画像は追うことができる環境での「二郎」の小ぶた。ラーメン紹介マンガでこれです。どっちが上手いかといえばそれは「ラーメン王子」のほうが上手いかもしれないですが、どっちが二郎らしいかといわれたら、ぼくは「新さん」を選んでしまいますね。ブタの質感ただその一点で。

そういえば「新さん」の帯は電気グルーヴのピエール瀧。「孤独のグルメ」のオリジナル版の帯はスチャダラパー(の誰だったは失念)でした。「デトロイトメタルシティ」の帯が木村カエラだった(しかもどうにもイマイチな紹介文)のと比べるとなんとなく違う気がしますね。

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  1. 2009/06/21(日) 22:31:35|
  2. ラーメン二郎

大ブタ麺やらかくピリカラ野菜マシマシトガもニンニクもめいっぱい!!

このブログが始まってすぐにラーメン二郎がマンガに初登場したのは島耕作ではないか(確証には至らず)というお話をしましたが、その際に触れた「新さん」が入荷しましたので紹介したいと思います。

作者泉昌之は久住昌之さんと泉晴紀さんのコンビ名。久住さんは「孤独のグルメ」で、泉さんは「ダンドリくん」でそれぞれ有名ですが、そもそもコンビでの初発表作が「駅弁のオカズを食う順序」でひたすら悩む「夜行」。それぞれの得意分野が見事に合わさったのがデビュー作だったわけですね。

こまかなウンチクやコダワリを披露、悩んで最良の選択をしたつもりが最後に予想が外れてずっこける、というパターンは泉昌之作品に多く登場しますが、ことこれが食べ物に関することだとハズレなしといってもよいですね。特に久住氏は東海林さだおに次ぐ食べ物エッセイの描き手だと思います。
「新さん」は江戸っ子気質曲がったこと大きらいだがちょっとまわりのことが見えないという一本気な変わり者、として描かれてますが、そんな新さんが「なんかいっつも混雑してるこのラーメン屋、入ってみるか」と店に飛び込んでいく・・・のが第一話。この一話にラーメン二郎ぽい店が登場します。

名称未設定 1

ラーメン三郎、という名前が、イタズラされて「五郎」になってる。・・・これはラーメン二郎の初めての支店といわれた、吉祥寺の「ラーメン生郎」へのオマージュでしょうね。

カンバンの二郎、に線を足すイタズラされて「ラーメン生郎」さらには「ラブメン生郎」になったと聞きますが、それをそのまま取り入れていまや店が「生郎」を名乗るようになったのですから店主も懐が広いものです。ちなみに久住さんはお住まいがこのあたりのようで、荻窪から吉祥寺の話題が作中に頻繁に出てきますね。

二郎0

人気店で導入されている、数人分を一気に作る(その人数分の注文がくるまで作り始めない)ロットの概念に新さんは感心したりしてます。が、注文の段階になって・・・

二郎2 二郎1

でた呪文! なにコレ!と驚く新さん。メニューには「ラーメン」「ブタ肉ラーメン」しかなかったのに、なんで常連客みんな得体の知れない名称連呼してるの!? 焦る新さん。おれだけトーシロに思われてたまっか、とばかりに虚勢を張った新さんのしたオーダーとは・・・

二郎5

ちがうよ、惜しいけどちがう! 案の定ポカンとされ大盛ラーメンが出てくる。そしてわからないのに無理して気取ったことへの恥ずかしさが新さんを襲う・・・。分かります、この気持ち!! 僕いまでも恥ずかしくて「マシマシ」っていえませんから!! 

トガ、とはとんがらしのことでしょうが、唐辛子を目いっぱい入れる常連客が多い生郎ぽいですね。生郎では今はあまり使われない呪文が生きているらしくて、「全地獄」とか「野菜チョモランマ」なんてのもあるらしいですが、今の二郎インスパイア系のお店ではふつうのコール以外はお断りしてる店も多いので、知ったかは要注意です。僕も以前ある二郎系のお店で若い子が「全部超マシで」といってましたが、店の人は「マシマシですね」と言い直してたのをみて、誰か一人のを受けちゃうと追従者が出るからこうせざるを得ないのかなあ、と思ったりもしました。

ちなみにいまのノーマルなトッピングコールはこんな感じです。

二郎6

「ラーメン王子」(監修・大崎裕史・絵・阿部潤)より。
この「ラーメン王子」、ページ数の問題があるとはいえ、やっぱり二郎に対する愛が足りないのか描写がぜんぜん足りてないなあ、物足りないなあという薄味。好きな人が描いてくれないと食べ物マンガは面白くなりません。たぶん監修の大崎さんの熱が作画の阿部さんに伝わってないのか、通り一編の描写なのです。
ああ、すごいジロリアンが激しい熱量で描いた、全マシなハイカロリー二郎マンガは登場しないものでしょうか? 二郎好きを集めてアンソロジーにするってのが出たら僕買いますし、及ばずながら宣伝だって協力しますよ!

  1. 2009/06/13(土) 23:59:52|
  2. ラーメン二郎

島耕作、ラーメン二郎を食す

食の世界でただひとこと「ジロー」と言われたら、それは「すきやばし次郎」でも「キッチンジロー」でもなく「ラーメン二郎」のことです。
円錐状に積み上げられた野菜。その上には白い背脂。チャーシューではなく「豚」というのがふさわしい茶色の肉塊。ゴワゴワとして黄色い太麺。そして妙に甘塩っぱいスープ・・・。

しかし最初に食べたときは「ああこれはぼくには合わないや、もうしばらくいいかなあ」と思ったのに「なぜか気になってしまい」足が向かうようになってしまうのだから不思議です。

ちなみにぼくは家で二郎を再現しよう、と思ってハナマサに豚のウデ肉を買いにいったところ、4.3キロパックしかなかったため泣く泣くチャーシューを4キロ食べるハメになったことがあります。あとどこの店を探してもグルエースが売ってないんですね。出来たものは「見た目だけ二郎」というシロモノで、いやあの味は素人では再現できないんだなあと反省しました。

そんな二郎も、ラーメンマンガの隆盛に伴ってマンガにもたびたび登場。とはいえ「ラーメン発見伝」に登場した際にはいかにも体育会系の親父が店主で、豪快な爆食系ラーメンとカテゴライズ、店名は「らーめん厨房どきゅん」、しかもファンが「どきゅんイズナンバーワン!」などと大声で連呼する、というなんだかなあ、って感じの登場の仕方でしたねえ。

ではマンガ界における二郎初登場はいつなのか?というと、今までぼくは泉昌之の「新さん」(画像ないです、すみません!)が初めてだと思ってました。
謎の人気店に興味を持った一見客が入店するも、店内では常連が「カラカラ」「マシマシ」などと呪文を連呼するディープな店だった・・・という話で、さすが孤独のグルメの久住氏!とニヤリとさせられる面白さでした。

しかし今回、もっともっと早く作中に二郎を登場させた男がいることが判明。それが出すね、実はもっとも早くマンガ界で二郎に着目してたのは課長島耕作だったんですよ! ってエッマジで? 

80年代にモーニングの姉妹誌「オープン増刊」で、島耕作と作者・弘兼憲史が二人で映画を見て、その後ご馳走を食べる・・・という企画ページがあったんですが、そのラーメンの回にラーメン二郎三田本店が登場してます! 

シマコーシマコー

これは島耕作オススメの3店のうちの1店ですので、島耕作も若い頃はドンブリから野菜をこぼさずに上手に平らげて紙ナプキンで机拭いてたのかと思うと親近感が沸くというものです! 

紹介文は弘兼氏によるものですが「店内は男100%」「ここまマゾヒスティックな中毒患者の集まる場所」「多い、安い!ザッツオール」「味覚殺しアブラ地獄」「小野菜ニンニク辛辛」と多少バイアスはあるものの掴んでるところは掴んでる紹介です。初出は1986年と、先駆けること実に23年! その島耕作もいまやCEOですからねえ・・・。

しかしこの本タイトルが「島耕作の優雅な1日」ってんですが、表紙は美女とワインを飲む島耕作。

シマコー

まさか中に豚ダブルニンニクマシマシが登場するとは誰もしるまい。

ちなみに残りのオススメ2店は「土佐っ子」と「丸福」。・・・時代を感じますねえ。
  1. 2009/05/15(金) 21:46:58|
  2. ラーメン二郎

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