岩井の本棚、SAHRAの本棚

スタッフがマンガ界のニュースとおすすめマンガを紹介します!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

安孫子先生表現/1

先日、このCG全盛の時代にひょっこりと発行されたダメCGマンガについて触れました。

今回はCGに頼らなくてもこんな良い表現が・・という素晴らしいサンプルを「愛知りそめし頃に」から紹介します。

riri1.jpg

安孫子先生テクの「コピー画」にさらにマンガ的な修正を加えた集合写真です。数十年前の資料がバンバン紹介される「愛知り」を見るにつけ資料保存の細かさ確かさに驚きますが、lその資料もこういう修正を施されるため集めてたのかと思うとちょっと怖くなりますね。
だってやはり、友情の証だった写真をコピーするところまでは分かります。それをコピーして、作中に出すというのも分からなくはありません。

しかし亡き友人たちの風貌のもっとも表情豊かな部分をホワイトで消し、そこにハットリくんみたいな平坦な黒目を書き記す、というのはホントにやってて良心の呵責が起きないものなんでしょうか? こういう安孫子先生のスタイルにはよくよくかんがえるとやっぱりなにか怖いものがあり、それが「亡くなったキャラクターには黒目」という都市伝説に一抹の信憑性を与えてしまう、安孫子先生のもつ何かえたいの知れない不安感につながるんじゃないかと思ったりもするわけです。
そう考えると、前衛的な表現を多数用いた安孫子先生がCGに関しては導入を見送っているのはホッとしたような、しかしもし導入していたらどんな表現を見せてくれたのかという期待もやはりあります。

この表現は「愛知り」8巻からのものですが、8巻にはもうひとつこんないい表現が。

riri2.jpg

キャバレーの大美人、リリーさん(アゴ割れてる)に恋焦がれるあまり写生し、「ああ~愛しのリリーさん!」といってガバっと抱きつく満賀氏。最高の表現ですね。自分が好きなジャンルがないから、じゃあ自分で書くしかない! というケモショタ趣味の人の心境にも通じるものがあるし。こういうとき「ああ、この時期藤本氏と別の部屋住みだったんだよな、ひとり部屋って重要だよな」とコミケ帰りの兄ちゃんを気遣う「げんしけん」のあのシーンのような感慨を抱いたりしてしまいましたね。
スポンサーサイト
  1. 2009/08/27(木) 00:27:15|
  2. 藤子不二雄

オハゲのKK太郎と、味の素の広報の人がっかり

前前回では文庫判とオリジナルの差異がある作品について触れましたが、文庫判に何らかのプラスがあるものはわりと存在します。

多くは著名人による解説文や感想ですが、文庫判の「刑務所の中」(花輪和一)にはオリジナルにはない短編(「囚人の欲」「軽塀禁十日」)が2編も収録されていますし、久松文雄「冒険ガボテン島」の2巻はその後の後日談が収録されてます。

     オハゲ3

じゃあ文庫判が得じゃないか、と思う反面、花輪和一さんレベルの描き手ですと、絵の緻密さが如実に感じられるのがサイズ。A5判のオリジナルで堪能したいと思うのもまた事実ですから、こればかりはそれぞれの価値観で選ぶしかないでしょう。

もっとも正しい選択、でもムダも多いのは「両方買う」ですが、厄介なことに実はオリジナル版の次にコンビニ廉価版というのが発売されており、これに「囚人の欲」が初収録されています。それに「軽塀禁十日」を加えて文庫にしたのが講談社文庫判。ぼくは結局3つ全部買ってしまいましたが、後悔はしてません。なんたって面白いですからね。

さてそんな文庫のちょっとしたお得なポイントですが、最近知ったのは「おそ松くん」の竹書房文庫判22巻。赤塚不二夫と藤子不二雄の合作である「オハゲのKK太郎」が初収録されているのです。

     オハゲ2

この作品は少年サンデーの人気連載だった「おそ松」「オバQ」の合作で少年サンデーの昭和41年7号に掲載されているものですが、これが初収録(のはず)です。
内容はオバQとチビ太がいろいろな自慢をしあって「どっちがえらい?」とやりあうのですが、最後「人をよろこばせるのが一番えらいんだい」「サンセイ !! 」とマンガ家らしい結論で終わります。

でここで明らかになったのは、Qちゃんの手首の謎ですね。よくドラえもんはジャンケンでグーしか出せないから弱い、っていうネタがあるじゃないですか。Qちゃんの手首も指がないのでジャンケンは弱いだろう・・・とおもったのですが、

     オハゲ

じつはチョキも出せたんですね。意外に器用ですな。

あとチビ太のモノマネをQちゃんがするんですが、顔が崩壊してます。

     オハゲ4

これはやっぱ赤塚先生が描いたんでしょうか。ちゃんと毛がチビ太の毛のようにクニャってなってるところにも注目ですね。

ところでこの竹書房版22巻がイイのは巻末の解説が、大トリということもあって立川談志師匠なのです。でこの解説がまたすばらしい。タイトルがこうくるので

     オハゲ5

タイトルだけ読むとなんか「赤塚さんは自分だけでなく他人の味を出し活かすことが出来る男だ」みたいなイイ話にすんじゃないかと警戒するわけですが、談志師匠がそんな発想するわきゃないですね。

     オハゲ6

ア然としました。これで文章が終わってしまうんです! 「ていうのはどうかな」じゃないのでは・・・。

キチガイを伏字にしてしまったり基地外と記したりするのは凡人の発想なんだなと思うほかないですね。これ読んだら、味の素の広報の人は一瞬喜んで、そのあと複雑な表情したに違いありません。この解説読むだけでも購入の価値ありですよ!

それにしても来月藤子F大全集が刊行されやっと「オバケのQ太郎」が並ぶわけですが、実は封印期間といわれた2005年に、藤子サイドのマルCをちゃんととる形でオバQがひっそりと収録されていたわけですね。このあたりの経緯をもう少し知りたいところです。

  1. 2009/06/24(水) 22:47:23|
  2. 藤子不二雄

ドラちゃんの一日

前回はドラえもんのニセモノ(愛のない)について触れましたが、その絵本を見ていると「とけいのみかたをおぼえましょう」というページでこんなのがありました。
ドラえもんの一日のスケジュールです。

ドラ3

6時半に起きて、朝めし食わしてもらえないんですか。意外に野比玉子さん、居候に対してはキビしいですね。
夕飯のメインディッシュがどう見てもキャベツの千切りと付け合せの野菜しかない! 意外に野比玉子さん、機械相手には容赦ないですね。でも8時に寝て6時半起きということは10時間以上寝てるし、よく見ると本業であるのび太の相手ぜんぜんしてやってないし、やってるのは遊んで寝るだけ。けっこうな一日だと思いますよ。あとドラちゃんって、押し入れじゃないと寝れないんじゃなかったっけ?
  1. 2009/06/04(木) 23:47:24|
  2. 藤子不二雄

ニセものはこうだから

前前前前々回位、本気の回で「目が尖ってるニセモノ」について触れました。もし特撮にニセモノヒーローを出すとしたら、視聴者にはニセモノと分からせて、でも劇中当事者はなぜかニセモノだと気が付かない造形が必要です。つまり全く同じじゃダメなんですよね。目が尖ってるとか、色が多少違うとかしないと「気ぐるみの使い回しじゃねえか」などと突っ込まれたりするし。

そんなことを考えながら、ふるーいドラえもんの絵本「べんきょうえほん ドラえもんのかずとかたち」を見ていたら、ドラえもんのとてつもないにせものが現れまして肝を抜かれました。

ドラ1 ドラ2

ドラちゃん、しっぽ、しっぽ!! あと鼻、鼻!! 
これは中国がつくった愛のないコピー品ですね。もしくはハリウッドで実写映画化するに当たり現地の抜けた連中が企画で出してきたキャラデザです。ほんものもヘビ踏んづけて平ちゃら、って、なんだか野蛮ですね。たぶんこいつも正規品じゃないですよ。 
  1. 2009/06/03(水) 23:54:15|
  2. 藤子不二雄

まんだらけ 通販

まんだらけ オークション

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。