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石田の漫画で主に泣いてます 最終回「主に泣いたランキングベスト10」




てけり!り!(ラブクラフトからではなく、栞と紙魚子からの引用)
こんにちは、中野店少年コミック担当の石田です。

ちょっと自分で古本屋をやってみよう、等と思い立ち、会社を辞めることとなったため、最終回となりました。なので、普段はへっ、少年漫画なんか読むかよ!新刊?ブックオフに並んでからが勝負やんけ!などとひねたことを言っていますが、少年コミック担当(比較的新しめな少年・青年・成年漫画やラノベ等)なので、今年に入ってからの新刊(きちんと新刊で買ったものです。中古品を扱う仕事とはいえ、プライベートでは作家さんにお金はちゃんと払いたいのです)の中でジーンとなったやつを振り返ってみようかと思います。
ランキング、と書きましたが、順不同で。また、ものによってはうちの通販サイト上に上がっていないものも多数あるため、商品へのリンク、ございません。そういやこんなんもあったよなぁ、くらいに眺めて頂ければ幸い。

●天原 / 貞操逆転世界


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『ワンパンマン』を初めとして、大手出版社のネットレーベルへ多数の作家を輩出することとなった、WEBコミック版2ch的サイト「新都社」の人気作品の一つ『平穏世代の韋駄天達』の作者・天原さんによる、奇想エロ。
「もしも男女の貞操観念が逆転した世界になったら」。
つまり、女性がおおっぴらに「あーやりてー」等とのたまい、ラッキースケベを常に心待ちにしており、男性がそんな女性に対してゲンナリする、みたいな。
大発明でした。エロい。
主人公が3000円で体を売る、となると狂喜する女学生。「とんだ男だぜ」と飛びついて来るヤンキー女子。
お前は体の何処かにローションでも仕込んでたんかと突っ込みたくなる汁汁しい画面、ぼにょぼにょとニクニクしい「恵体」表現などでエロ漫画表現が平板化していく中、こりゃー発想の勝利だな、と感動しました。

●福島聡 / ローカルワンダーランド 1


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同時発売の2巻で完結する、SF・ファンタジー・人間ドラマ、でもどこかに超然とした優しさがある、福島聡短編集。収録作の半分以上が「これはアタリや…!」と涎を垂らして打ち震える名短編集だったのですが、特に「ローカルワンダーランド」「深作慧」が涎だけでない様々な体液が漏れいでてしまったので、後者を軽くご紹介。


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何の取り柄も無い小学生・雨宮の書いた絵を「いいね」と評価してくれたのは深作慧だけだった。何十年か経ち、雨宮はおっさんになった。同窓会であった深作慧は、まだ結婚しておらず、雨宮は「間に合った」と思った。…もう、雨宮には妻も子どももいるというのに。
手に入れたいもの、手に入れたかったもの。色々あります。それを思って「切ない」とか思うのは、あまりに大人の自己陶酔というか、情けなくて、全否定したいところなのですが、このラストがね、【太字】でも望もうと望むまいと、時間は経つんだ【ここまで】、と福島聡さんに言われてるような気がしました。


●藤田和日郎 / 双亡亭壊すべし


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連載開始号、サンデーを久々に買いました。カラーが格好良過ぎて、捨てられません。
『双亡亭壊すべし』。
幼少期、街のお化け屋敷に絶大な恐怖を与えられた首相と防衛大臣は結託し、お化け屋敷に自衛隊機によるミサイル攻撃を敢行。びくともしないお化け屋敷。双方ともにマッスル過ぎます。


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そのお化け屋敷「双亡亭」に人生を狂わされた人、人を助けに行く人、その人たちを眺める人を藤田和日郎が描き取ります。その「人」たちがまたバラエティに富んでおり、1巻時点ではどんな風に話が転がるか、過去作どころではない「読めない」感じが魅力。
一応言っておくと、合わせて「貞子VS伽倻子」もしくは「呪怨」を観ると倍以上に面白いです。精神・心霊面でのバトルがそれらの映画群。物理面でのバトルが双亡亭。対比も実に乙い。
あと、同時発売の『読者ハ読ムナ(笑)』も併読したいところ。


松井優征 / 暗殺教室 18


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終わりました。松井優征さんの二度目のジャンプ連載作品。
なんでそれで18巻?と思われるでしょうが、ちょびちょびジャンプ本誌も読みつつ単行本を買っていた自分は、この巻で薄ら寒い思いをしたのです。


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18巻では概ね「学校生活」が終わり、卒業に向けて全員が動いて行く、というシーンが描かれるのですが、単行本発売がちょうど3月終わり。
自分の高校生活になんとなく重なったのですが、みんながそれぞれの道を行くための、あの微妙なよそよそしさというか、教室とか心の中が軽くなっていく感じと言いますか。そうした「不安と嬉しさと空虚さ」みたいなのが、高校生活の3月頃だったなぁ、と思い出しました。思い出させられるような描写を、3月発売の単行本に入れ込んで来る。それだけでなく、ジャンプ本誌の方ではいよいよ殺せんせーとの別れ付近が描かれ始めるし、映画は映画で「卒業編」なんて名前付いてるし、アニメはもうすぐ春が来ることを予感させる辺りの話だし、ってのをどうやら狙ってやってるようなことが作者の一言に書いてあったんです。時期、タイミング、重なり合うクロスメディア。
ネウロの時から底知れない人だな、とは思っていたんですが、頭の出来が違い過ぎるのを実感させられて、震えました…。あ、でも終わり方もとっても良かったです。


●富樫義博 / HUNTER×HUNTER 33


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前述「暗殺教室」の連載開始から終了までの間が、ハンタ32巻・33巻の発売間隔と同じ、なる話を読んで、震えました。
毎週血の滲むような思いで書かれている作家さんもたくさんいるでしょう。なのに、この間隔・感覚で連載をしているハンター。すっげー面白いのです。なんてこの世は不公平。


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「週刊少年ジャンプ」なのに、主人公が出て来るページが1冊で2ページ程度。戦闘描写もほぼ無し。なのに、この湧き上がるワクワク感は、やっぱりズルいとしか言いようがありませんでした。あい。


●水上悟志 / スピリットサークル 6


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8人の自分が、生きて、死ぬ話。終わり。
輪廻転生が存在するとして、それを「全て」追体験することが出来たなら、「今の自分」とはなんなのか。今自分が立っているのは、「どんな風に立っているのか」。


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このシーンは、思わず涙がボロボロ出てしまいました。
説明するとどうにも、本当にどうにもならないので、物凄いドラマが見たい人・物語に触れて胸打たれたい人、は6巻分の単行本を読んで下さい。
Aさんが言ったことと、Bさんが言ったこと、同じ内容でも、Aさんは10年自分と一緒に居た人で、Bさんは先週会った人。どちらの発言が自分にクるでしょうか?そんな話をぶつけられたような気持ちです。
『惑星のさみだれ』が「こうしたいと願う道へ必死で辿り着く話」なら、『スピリットサークル』は「目的地へ辿り着こうと思って来た道のりで眺めて来た・取りこぼして来たものはなんだったのか、全部ひっくり返して見直す・考え直してみる話」だったんだなぁ、と。「さみだれ」を描いた作家さんがコレを描けたの、本当にただただスゴい、と思います。


●フクイタクミ / 百足 2


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百人の敵キャラ、他の漫画に出て来たら、中ボスだとか四天王だとか付きそうなヤツを、ものの見事に1コマ2コマで葬り去る、爽快バトルアクション。
1巻を読んだ時の驚きには流石に劣るものの、百足側の組織感や、トリックスターの登場など、爽快感を邪魔しない程度の、世界観の複雑化は、なんとも良バランス!


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「一個の命かけただけで…殺りすぎだろ」
読者の思いを代弁する、ナイス突っ込みです。うん。
まぁコイツも次のページで死ぬんですけど。


●田中圭一 / Gのサムライ


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下品です。以上です。


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確か田中圭一さんて50歳過ぎてたんじゃないかと思うのですが、よくここまで下ネタを思い付いたな、と感動しました。手塚治虫・本宮ひろ志・小島剛夕・平田弘史を混ぜこねた様な絵柄は、最早パロディではなく、「田中圭一絵柄」として輝き続けていくのでしょう…。時代劇画誌にコレが載っていた、という経歴すら面白い。


●福満しげゆき / 中2の男子と第6感 3


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現ジャンプ連載作品の中で、ヒロアカがぶっちぎりで好きなんですが、それは「スゴく頑張った人間が報われるから」をあまり主人公補正付け過ぎで描いてないから、なんですが、そんなヒーローものの王道みたいなところとの真逆のところで輝き始めようとしているかのように見えた3巻。


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家にカワイイ女の子の妄想みたいなものが居る、という、ジョジョをギャルゲー化したような謎設定で始まった本作だったのですが、3巻の福満さんのあとがきを見ると、「よくあるラブコメみたいなヤツと、キックアスとかスパイダーマンみたいなヒーローものをもっと局所的な展開にした上に、自分の好きなものを詰め込んだ」みたいな話が出てて、納得。3巻は「愛のむきだし」感もありました。エロポイントを集めるヒーローてなんだ。最近の福満さんは、「ゾンビとり」もですが、ストーリー漫画面白くなり過ぎです。


●ちゃおホラーアンソロジー / 本当は恐ろしい童話・伝説


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ちゃおホラーは、20年したら絶対高くなる。高くなるぞ。周囲に触れ回っております。
目ぼしいな、と思った作家さんが居たら単行本を買うようにしているのですが、過去単行本と比べれば一目瞭然、「表紙デザインがなんか違う」のです。
ちゃお編集部のやるきスイッチか何かか。でもこの本はアタリでした。


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小室栄子さん、牧原若菜さんといった俊英に混じり、「環方このみ」さんという見慣れぬ名前。
この方がアタリでした。
「ヘンゼルとグレーテル」「三匹のこぶた」のホラーマンガアレンジが載っていたのですが、特に後者が良くてですね、長兄・次兄の子分のように扱われた末弟がどんどん闇堕ちしていく、という。「闇がどこにでもある」というのは、常々ホラーに教えてもらっている大事なことだな、とハッとさせられると共に、新たなる俊英の登場に感動です。

並べてみましたが、1/3も泣いてませんでしたね。すみません、誇大広告タイトルでした。



会社で働く。色々ありました。でもかつて偉い人は言いました。「さよならだけが人生だ」と。色々なことを忘れていくのでしょう。でもまた色々なことにも出会うのでしょう。新刊漫画も面白いし、古書みたいなヤツも面白い。漫画だけでなく、全て、それなのです。それを忘れぬよう、うろうろしながら、生きていくのです。
かつてエロい人は言いました。「ほら。拍手がやんだ。」
またどこかで。



担当:石田
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  1. 2016/07/27(水) 11:00:57|
  2. 中野店石田

石田達の漫画ism 第6回「女の首」




ここがユートピアなのよ!
こんにちは、中野店少年コミック担当の石田です。

お客様に毎日お持ち頂いている買取のお品物なのですが、自分が一番買取で盛り上がるのが、モノを乗っけてもらう板、一列分を埋め尽くす様な大量の買取を行うとき。
ドサーッと大量に置いて頂いた中にきらめく何かを見つける宝探しのような感覚は、お客様が店頭でモノを探す時に似た感覚かもしれません。古本の中では狭い一ジャンル「マンガ」だけにおいてすら、全く見たことのないものに出会うことも度々あるのですが、先日そんな大量の買取の中から発見、裏表紙見て、「オオッ!」とヤマジュンキャラのような声を上げてしまったタイトル。


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わたなべまさこ / ねんね…しな


名作『ガラスの城』を打ち出し、ヤンジャンにおいては「悪女シリーズ」で名を馳せ、そして近年まで『金瓶梅』のコミカライズをやっていた、1950年代から現在も活躍中(!?)の巨匠。

少女マンガ・レディースコミック的作品を産み出し続ける裏で、ホラー作品も大量に描かれている様は、まるで手塚治虫に対する好美のぼるのような、少女マンガ界の裏番的印象を個人的に受けます。

画像は「ねんね…しな」の裏表紙なのですが、表紙は表題作をあしらった「如何にもホラーです!」という印象を受ける装丁なのに、裏はコレ。「女の首」という、いわゆるろくろ首を現代風にアレンジしたドロッとした作品なのですが、おっぱいですよ。透けてる。で、顔は少女マンガ。なのに当然の如く、首がニョロ。なんだコレは感でいっぱいですよ。バカマンガかな?って思うでしょ?で、読むでしょ?うわ、ドロドロ。で、もう一回裏表紙見るでしょ?この裏表紙やっぱサイコーやんけ、って再評価しちゃうでしょ?買ったことを喜ぶ。俺良いセンスやんけ、ってなる。おわかりいただけだろうか。

何? お前は何を言ってるんだ? ちゃんと内容や魅力を具体的に説明して購買意欲をそそらせろ? 失敬だな、君は! もうこんな所居られるか! 帰らせて頂く! (広島の方言で「わたなべまさこホラー作品は安定して面白いので、大体どれを買っても中々行ける筈ですよ、ホラー漫画好きで、彼女の作品を未読の方は是非一冊お試しあれ」の意)

担当:石田
  1. 2016/06/14(火) 10:16:55|
  2. 中野店石田

石田の漫画フルバースト 第5回「昨年俺が一番他人に送り付けた漫画の画像」





そうだ、ピジン語で飛行機を意味する”バルス”という語は、原住民語ではハトを意味する語だ・・・。
こんにちは、中野店少年コミック担当の石田です。

世間ではラインだ、キドクムシだ(福島聡さんの4月の新刊『ローカルワンダーランド』表題作において非常に印象的な使い方が為されていました。1・2巻各250円買取)、等と新たな言葉が飛び交い、ライン上ではスタンプなるものが飛び交っているそうですが、中途半端にディジタルディバイドしている私は、メールだろうがラインだろうが、俺の好きな漫画の一コマを送り付けるのみ、です。
ラインスタンプなんて男らしくない。
分かりますか、このディバイド感。

昨年度、もっとも人に送り付けた画像が以下。

都留泰作『ムシヌユン』
『ナチュン』におけるオープンワールド感を真逆にしたかのような、世界観の狭さ。
亜熱帯・沖縄を舞台にしたにもかかわらずなんでそんなことになっちゃってるかと言えば、それは主人公の視野の狭さがそのまま、作品の世界観に反映されちゃってるから。

この漫画、雑誌を見てなんだろう、怖い、気持ち悪い、不思議、と強く感情を動かされて、単行本発売を心待ちにしていたのですが、単行本の帯がね、諸星御大だったんです。

もし諸星大二郎好きがこのブログを見て下すってたらもう、素晴らしく嬉しいのですが、私はこの会社に書かされるブログの、毎回一番初めに諸星名言をひとつ載せておこう、と決めて書いているのですが、どれだけの人にそれが伝わってんだろうなぁと一抹の不安もありつつ、冒頭のバルスがどうたら言っているのは諸星大二郎『マッドメン』より。
訳が分からないよ、という方はまずマッドメンを読むのです。山の上からマッドメンの呼ぶ声が聴こえるようになるので。なるのです!

話が逸れましたが、諸星御大がこの帯に書かれてる文章が、端的で、素朴で、イイんです。


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「これは何だろう?
ギャグにしては怖すぎる。
ホラーにしては変すぎる。
とにかく気になる!?」



そう、例えばサガノヘルマー『BlackBrain』は歪ながらSFですし、松井優征『魔人探偵脳噛ネウロ』はミステリ風エンターテイメント。『ファブル』は変則日常系で、『宝石の国』は煌びやかなアクション漫画。大体どんな漫画でも、やろうと思えばレッテルを貼り付けられる。
が、ムシヌユンを上手くジャンル分け出来る言葉が無い。

読んだこと無い人に勧める時は「股間がエイリアンになる漫画だよ」って言ってますが、果たしてそれで魅力を1/4も伝えられてるかどうか…。

で、人に送りつけてた、ってのはそのエイリアン部分じゃなくてですね、この漫画の個人的に一番恐ろしいと思う部分です。

主人公の視野が狭い、と書きましたが、まずスタート時点の主人公の状況が
「昆虫が好きで好きで堪らなくて、大きくなったら昆虫学者になろう、と決めてこれまでの人生を昆虫の観察に全て捧げてきた結果、昆虫分類学には異様に強くなったものの、生態研究や応用化学などはカラッキシの主人公は、大学院進学のための試験・面接を受けるも、よりにもよって心酔していた昆虫学の権威から院進学を諦めるように言われ、試験に落ちまくった結果、コネもカネも無く故郷の沖縄に帰らざるを得なくなり、沖縄へ、けれどもコミュ力ゼロの主人公が他に行くところもなく、母親の働き先へ行ってみると、帰って来たこと・本気で生きてこなかったことを説教され、かつ自分は再婚・出産をしようとしていること、主人公のようなオトナを抱えて生活することは出来ないこと、故に自力で生きろ、と端た金を押し付けられた主人公は途方に暮れ、ジャングルへ。」
というもの。
アッパーにダウナー。

で、その後、寝てたら流れ星が落ちて来た!と思ったら頭がグバアと割れて気絶、目覚めたら股間がエイリアン、もう死ぬしかねえ!でも死ぬ前に大好きだったあの娘を、自分を見下したあの女を、犯してから死ぬ!犯し殺す!と死ぬために生きることを決意、働く!と決意と股間をビンビンに固めて工事現場に踊り出たところまでが1巻収録分。

「好きなことを追求した結果、一点特化型人間になったものの、それを利用して生きていくにはあまりにそれは潰しが利かず、かといって他の技能を身につけるには時間も金もない、親に頼れるほど親も財力があるわけでもない、さぁどこへ行こう?」
という不安、いや、恐怖。書いてる自分もそうですが、読んでるあなたももしかしたら持つヤツなのでは…?


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「本当に働くところを探したのか?」とお母さんに詰められて、泣き出しちゃう主人公。
なぜ泣き出しちゃうのか、と言えば、勿論お母さんが怖いからではなく、彼が何も持っていないから。金も無い、居場所も無い、知恵も無い、人望も無い、未来も無い。そんな恐ろしい場面のコマがこちらなわけです。

ご縁があり、ギリギリこの会社で会社員なぞやっている私ではありますが、そんな私でもこんな恐ろしい場面の画像を度々人様に送らねばならぬ状況がある。

いやはやなんとも末恐ろしい世の中です…(我が身のおかしさを世のせいにして美しく終わる)


もう、すぐコレ買っちゃうぜ!という御仁はこちらを。
https://order.mandarake.co.jp/order/listPage/serchKeyWord?categoryCode=11&keyword=%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%83%8C%E3%83%A6%E3%83%B3

まだ買わないぜ。もうちょっとちゃんと内容知りたいぜ!という御仁はこちらを。
http://iwainohondana.blog85.fc2.com/blog-entry-345.html


もう読んだけど、もっと化け物みたいな珍子とかいっぱい見たいぜ!という方はこちら
https://order.mandarake.co.jp/order/
の「コミック・ライトノベル」の項より「山口貴由」もしくは「堀骨砕三」「ほりほねさいぞう」、または「町野変丸」、または「激しくて変」「暗黒抒情」「知的色情」なんかで検索して頂ければちょっとしわあせになれるかと思います。


(中野・石田)
  1. 2016/05/05(木) 11:00:52|
  2. 中野店石田

石田の死にたくなるしょうもない日々が日々 第4回「明日から使えるこの擬音がスゴい ベスト3」





善ずさま許してくだせ!こんにちは、中野店少年コミック担当の石田です。
今回はマンガの面白さを左右する大きな要因、擬音・オノマトペの素晴らしいマンガ。
ジョジョやバキだけじゃあない、こんなに素晴らしい擬音が、使われているマンガがまだあるのです。
気に入ったら、是非明日から、メールに日常会話に取り入れて頂ければさいわい。

3位・ギャルルン

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現在アニメ放映中の「ギャル子ちゃん」より、ギャル子ちゃん登場時の擬音。
若さと、破壊力のあるボディをお持ちのギャル子ちゃんが登場した時の音は、ヌッでもなく、ドンッでもなく、ギャルルン。あまりにもまんまといえばまんまなのですが、説得力のある擬音だなー、と思います。

アニメでどんな音鳴らすんだろう、とちょっとワクワクでしたが、「ギャルルン」って実際に言ってますね・・・。

個人的にはあまり奇乳みたいなのはゾクゾク来ないというか、ゼロスよりLO、だと思ってたのですが、ギャル子ちゃんは可愛いですね・・・。さっきうちの通販サイトでリンクアドレスを得る為に「ギャル子」で検索掛けたら同人誌も一緒に引っ掛かって来て、ゾクゾクしました。ギャル子ちゃんが、水龍敬ランドに行くだなんて・・・行くだなんてー・・・!
・・・いや、ダメです!ギャル子ちゃんの可愛らしさを、そういう性欲的なものと混同してはダメです!ダメ!ヤバイ!ぱない!もれー、あげー、女子女子!!

鈴木健也『おしえて!ギャル子ちゃん』


2位・ケキャール

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逆柱いみり作品に登場する、カッパ・蛙などの鳴き声。
妖怪・工場・南国・ロボが咲き乱れる逆柱いみり作品は、2009年発売の『空の巻貝』以外は全て絶版。未読の方は面白さに関しては新しいものも古いものも遜色無いため、ぜひ空の巻貝をご購入下さい。
画像は『馬馬虎虎』収録「ケキャール」より。

意外にも、単行本タイトルに使われていながらも、全作品中において「ケキャール」は発されてない声と思われます。発声されているのは、ケキャとかケキョとかの活用形のみ。でも、個人的にはいみりさん、と思うとつい「ケキャール」を連想してしま、いや、頭の中で叫、いや、実生活中で声をあげてしまいますね。あなたがブロードウェイに来られた時にどこかからケキャールという雄叫びが聴こえたら、それは私かもしれません。

現在まんだらけ通販上に単行本の在庫はございません。『空の巻貝』以外はほぼ2000円以上の高価買取ばかりですので、ぜひお売りの際はまんだらけをご利用ください。詳しくはこちら


1位・カツォウ カツォ カッ

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福島聡さんの八福神より、自衛隊出身の福神隊員・兆治がカレーを食べるシーンの擬音。
全ての攻撃に耐え得る超防護服・福神に乗り込んだ少年少女が、アメリカの送り込んでくる無人兵器と戦うことで展開する「誰も死なない戦争マンガ」。

このカツォウは、自分の中ではガンダムのビームライフル発射を「ブッピガン」と文字で形容しているのを見た時以来の衝撃でした。

こちらの作品は少年から青年に変わりかけている主人公たちが、先述したような異様かつ理不尽な戦争に参加することで、自身の見方や思想をぶつかり合わせ変容していく、という話なのですが、つまり「ロボットモノ」とか「SF戦争」とかは置いておいて、「個々人の価値観のぶつかり合い」がメインになるため、「キャラクターが各々生きて、生活をしている様」が丁寧に描かれることで、重厚な人間ドラマを見せてくれます。
食べることも「何を食べるか」より「どのように食べるか」に比重をかけたことで、生まれた擬音が、こちらのカツォではないかと思うのですが、もう印象的過ぎて、カレー食べるたんびに頭の中で文字を思い浮かべて、それをカツォカツォと読みながら食べてます。
他に「チャグチャグ」とか「もまもま」等、名オノマトペがたくさん登場するので、どんな擬音が見れるのかな、と興味抱いた方はぜひとも読んでほしい作品。


福島聡『機動旅団八福神』

ケキャケキャ、ケキョキョ、キャル、キョキョキョキョ、ケキャーーール!!(蛙言葉で、最後まで記事を読んでくれてありがとね、でも小手先みたいな記事でごめんね、また宜しくお願いしますね、の意)



担当:石田
  1. 2016/03/26(土) 10:56:50|
  2. 中野店石田

石田のしわあせなマンガの日々 第3回「ブロードウェイオブザデッドに貴方は出てますか?って聞かれた」


こないだ、アメリカ系っぽいカップルが「ねえねえ、ちょっとイカしたゾンビ漫画探してんだけど、あんた知らねぇ?(意訳)」と話し掛けて来て、大方アレかい?ウォーキングオブザデッドでも探しに来たんだろ、それとも何かい?ちょっと背伸びしてアイアムアヒーローでも探しに来たのかい?と思って、頑張って中学英語で会話に挑戦してみたところ、なんとまぁ、探してるのは『ブローウェイ・オブ・ザ・デッド女ンビ』だって言うじゃあありませんか!すぎむら先生!あなたの漫画はワールドワイドだ!!「ブロードウェイは私の庭」「クールだよね、ブロードウェイ」「貴方もこの漫画に出てるの?」などと嬉しいこと言ってくれるじゃないのこのねーちゃん、などと気持ちが盛り上がってしまったので、
これもあれもそれもぜんぶ!ど次元!こんにちは、中野店少年コミック担当の石田です。
「ゾンビ」をテーマにした漫画を共に拝読してみましょう。ちなみに自分は残念ながら、女ンビに出られてないし、出てても自分でも気付かないと思われる没個性人間です…。

・久正人 / 幽幻夜想曲


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久正人さんのデビュー作『グレイトフルデッド』の前日譚にして、「久正人さんの前日譚」とも言える作品。


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全く、スマートな野郎だぜ…。
現在の作風に比べると、黒白のコントラストは抑えめに、やや「普通の漫画」っぽい印象ですが、殺陣の格好良さ・構図の斬新さはやはり随一の漫画家さんだと思わされます。
個人的には『ノブナガン』の連載からのアニメ化が物凄く早く、しかもアニメを観てみたらちょっとなんだかな感があり、出版社のアーススターを「よくも俺の久正人先生を使い潰してくれようとしたなァ…ぐぎぎぎ」等と訳の分からぬ怨み節を吹いていたのですが、こと、『ジャバウォッキー』の復刊・『フォービリオンナイツ』の出版に至り、アーススター様々やんけ!!ありがとうアーススター!!等と軽やかに掌返し。
こちらの漫画は一編のみ収録の小冊子なのですが、単行本複数購入のうえ、抽選という中々の入手難度。何人の方が手に入れたのやら…?
グレイトフルデッドに登場する老人、リー・リンチュウ、若き日の霊幻道士としての活躍。キョンシーが感染・発症で広がるゾンビ的なものとして描かれるのですが、死後硬直後の体をポキポキ鳴らしながら動く様が、なんとも痛々しい…。

福満しげゆき / カワイコちゃんを二度見る


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ゾンビ取りガールのいる場所は既に(ご自分で)福満さんが10年前に通過した場所だッッッです。
古泉智浩さんが、あの冴えない感じの日常系にゾンビをメインテーマとして取り入れた名作『ライフ・イズ・デッド』はこちらの作品に影響を受けた、と公言されている作品「日本のアルバイト」が収録されたのがこちらの短編集。


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関係ないですが、「ゾンビランド」って映画が割とこんなノリでオススメ。マッチョなやつだけがゾンビパニックから生き残れる訳ではない!…と思いたい、もやしもんです。
この本、初期ガロ作品とアックス掲載作品とが入り交じって掲載されてて、福密さんの現在に至るまでの絵柄3種全部見れる、ってのもオススメポイントの一つです。


うぐいす祥子 / フロイトシュテインの双子


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「ひよどり祥子」名義で「しびこえ」を連載中に、突如「うぐいす」名義単行本の出版。
うぐいす祥子復ッ活ッ うぐいす祥子復ッ活ッ…小躍りしました。


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金持ちの家に家庭教師のバイトに行ったら、内臓全消しのゾンビにされちまったぜ!ピャーッこの双子邪悪!という酷い話。絵は底暗いのにアッパーなギャグノリ、な祥子先生のエンジン全開っぷりを存分に楽しめます。
こんな感じでバンバンさっちゃん先生の作品集が読みたいのだぜ!頼むゼアオハル!!と思ってましたが、雑誌休刊。続くアトモスも休刊。ホラーが生き延びる道は狭い。とりあえず、アトモスの作品集は是非とも出版宜しくです、集英社様。
…このペンネーム、もしかして「闇夜に遊ぶな」復活の布石だったりすんのかな!?なんて期待してましたが、しびこえ以外を描く時はコレ、ってだけっぽいですね…。

日野日出志 / 畸書


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日野日出志の作った映画「ギニーピッグ」だったり、妖怪図鑑みたいのとか、絵物語とか、色々素敵に詰め込まれた本。漫画も少々。まぁー、ヤバい話が多いです。胎児を料理して食べてたら祟られる産婦人科医とか。魚を研究してたら怪魚みたいのに出会って体の内側から支配・変異させられる研究者とか。


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中でも随一のヤバさがコレ。体が腐っていく病気にかかってしまったのだけど、痛みとかが無くて、それを止める術も無くて、「自分が腐って死ぬ様子を主観的に追いかける絵物語」。
日野先生の作品に出て来る死とか生とかに関する考え方の柱が、形になった様な作品なのかな、と思うのですが、まぁーコレが怖い。
「死ぬ時のこと」をイヤでも想像させられてしまうイヤさ。
ゾンビに噛まれてゾンビになってしまえればもう、思考とか放棄して、仲間と人をガブーッとやっちゃったりなんかして毎日楽しく暮らしていけるんじゃないかなー、なんて思うんですが、「滅びる最後の時まで意識が残り続ける」のはめっさイヤだ。ゾンビハンターとかに一思いでやってくれー、って頼みにいくと思う。
死ぬにはいい日など
死ぬまでないッッ
いつだって今日を生きるしかないッッッ

なお、こちらの作品は「DEADMAN」のタイトルでコミカライズされているのですが、何故か単行本未収録。コンビニコミック『サーカス綺譚DEADMAN』のみでしか読めません。2016年2月現在、こちらのコンビニコミックは500円買取中です。

白川まり奈 / 怪奇!猫屍鬼(ニャンシー)の街


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最後はコレ。俺ベストゾンビ漫画。力みなくして解放のカタルシスはありえねェ…。


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非常に恐ろしさ溢れる表紙画像からの、ちょっと頭のおかしくなりそうな背景説明スタート。これですよ、力みから得られる解放のカタルシス。
でもまたすぐに表紙画像のヤツが登場して来て、読者は力むことになるのですが、そいつの行動がまた気が抜ける様な間の抜けた雰囲気で弛緩。
結局、悪いことしたら自分に返って来るぞ、的な物語なので、自分に子どもが出来たら是非共読ませたいひばりコミックスベストワン、でもあります。まぁ、脳味噌露出させた女の子がメインで登場する漫画が、果たして子どもの読むものとして正しいのかどうかよく分かりませんけども…。

近年、QJのキノコンガすら手に入れにくくなっており、こちらの作品も白川作品の中でも人気が高く、現在当社通販には載っけられておりません。すみません。
なので、面白い漫画はバンバンまんだらけに持って来て下さい、ってことですね!高く買い取りますので!!(綺麗な終わり方)


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(中野店:石田)
  1. 2016/02/13(土) 10:51:54|
  2. 中野店石田

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