岩井の本棚、SAHRAの本棚

スタッフがマンガ界のニュースとおすすめマンガを紹介します!

ふつーのゴハンが好きなんだ!




食いしん坊福田は、たぶん、グルメではない。食べること自体は、マンガとどちらが一番か悩むほど大好きだけれど、高級な食事やら珍しい食材やらにはたいして興味はない。ただ毎食、手ごろな値段で、手抜きされていないおいしいもので腹いっぱいにしたいと考えているだけである。
具体例をひとつ。揚げ物は揚げたてが命なので、コンビニ弁当やスーパーの惣菜では選ばない。持ち帰り弁当屋なら、できたてをつめてくれるのでアリ。高級仕出し弁当のエビ天ぷらなら、家庭のアツアツいも天の勝ち。
さて、そんな自分の、どストライクの食堂話。きくち正太の「瑠璃と料理の王様と」。


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下町にある、なんてことない食堂にみえて、店主の女子大生がサラリとスッポンさばいたりする。


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この少女が、実は魯山人の血縁という設定なのだけれど、でてくる料理はホントに日常的なおいしいもの。奇をてらうのではなく、ひと工夫、ひと手間でおいしいが生まれてくる。


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こんなポテトサラダが出てくる店がもし近所にあったら、絶対通うね。
しかも、主人公、瑠璃の心意気がたまらない。


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料理上手な著者ならでは、レシピもわかりやすく、しかもストーリーを中断しないかたちでくみこまれている。


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料理勝負的な展開もあったりするのだけれど、瑠璃の気負わないキャラが本作品一番の見どころでしょう。

(名古屋店/福田)
  1. 2016/12/23(金) 11:02:59|
  2. 名古屋店福田

俺的理想献立




食いしん坊福田は、実はSFが大好きである。小学生時代から小松左京、筒井康隆を愛読し、星新一のショートショートは全単行本読破した。三浦健太郎が、「ベルセルク」はこの作品へのオマージュです、と先日ヤングアニマルで語っていた「ダークグリーン」は、へへん、リアルタイムで読んでたもんね、というのが自慢だったりする。佐々木淳子は本当に、ハードな設定のSFをきちんと少女マンガに落とし込んでいるのが見事で、「SHORT TWIST」なぞ、よくまあこのスケールの話を短編にしたな、と感動してやまないのだが、今回語りたいのはまた別の作品。
東京のど真ん中にいきなり出現した巨大な花のせいで、都市機能は壊滅状態におちいり、安否のわからない大勢とその帰りを待ち続ける家族たち。
こんなSFマインドを刺激してやまない設定なのは、「花と奥たん」。高橋しんが週刊および月刊スピリッツに描いていた、未完の作品。


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主人公の奥たんは、帰ってこない夫を心配しながら、いつ帰ってきても大丈夫なように毎日おいしいごはんを工夫してつくっていて、この献立が、もう、素晴らしくおいしそうでたまらないのである。


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そう、このマンガ最大の魅力はステキごはんにほかならない。巨大バッタに襲われるシーンでも、戦闘のワクワクよりもまず、コメ大丈夫か、バッタから守ってごはんつくれるかが心配になってしまう。
実際、マンガ後半になるとメニューに変化が見られるのがわかるだろうか。


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主食がない。米も小麦も不足して、オカズだけ的な内容になってしまっている。それでもとびきりおいしそうなことに変わりはないのだけれど。
献立で切なさを現せる珍しいマンガ、食い意地のはったSF者にオススメです。


(名古屋店/福田)
  1. 2016/11/14(月) 11:00:55|
  2. 名古屋店福田

ハードルの高くない料理




食いしん坊福田は料理をしない。食べることはこよなく愛しているけれど、つくることに関してはまったくもって興味がないのである。
今のところ、三食きちんとだしてくれる家人がいるので困っていないのだが、もし、いつか一人暮らしをすることになったらどうするだろうか。その答えがここにある。


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現在、エレガンスイブで不定期連載中の「花のズボラ飯」。あの「孤独のグルメ」と同じく、久住昌之原作。
主人公の花は、夫が単身赴任してるため、やむなく一人住まい中の主婦。この花が、自分のためにだけつくる手抜きごはんがたまらない。
手間はかけないのだけれど、おいしさの追求は怠らないから、できあがりはこんな。


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カレーのこびりついた鍋にご飯を入れてドライカレー(?)


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冷蔵庫の残り野菜を手当たり次第ぶちこんだウドンは風邪のひきはじめに。


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前日の残り味噌汁にきりたんぽをたして朝ごはん。
イイなあ。どれも大雑把で気取らないのがイイ。見た目はこだわらないのがイイ。レシピなんてなくても味の想像がつくのがイイ。
自分が一人暮らししたらつくるのも、きっとこんなごはん。


(名古屋店/福田)


「花のスボラ飯」はこちらから。
https://order.mandarake.co.jp/order/listPage/serchKeyWord?categoryCode=11&keyword=%E8%8A%B1%E3%81%AE%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%A9%E9%A3%AF
  1. 2016/10/05(水) 11:00:27|
  2. 名古屋店福田

少食?ワカコさん




食いしん坊福田は大食いである。食事は二人前が基本である。
通常時のフードファイターは三人前が基本だときくし、「のたり松太郎」によると相撲取りも外食時はカツ丼三つ、などと注文するらしいので、自分などまだまだと思っていたのだが、一般人レベルなら充分だとあきれられたので、大食いを名乗ることにする。
さて、ワカコさんである。

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「ワカコ酒」の主人公、ワカコさんは、たいていいつも、居酒屋などで一品だけ注文してそれを大切に食べながらお酒を飲んでいる。で、アルコールをおかわりすることはしょっちゅうなのに、肴はまず追加せず、わりと空腹もみたされているようにみえる。でも。夕食としてポテサラのみとか、焼き鳥数本とか、いくらなんでも少食すぎないだろうか。

メニュー選びは真剣だし、お酒との相性を考えて味わっているし、ワカコさんが食いしん坊なのは間違いない。
食べることが好きな人間は、あれもこれも食べたいものが多すぎてついつい量をすごしてしまいがちなのに、なんとストイックなことだろう。

と、ここまで考察して、気付いてしまいました。ワカコさん、飲むほうはむしろグイグイいっている。つまり、おそらく彼女にとっては、酒が主役で食べ物はそれに寄り添ってくれるもの、という位置づけではないか。
マンガ内ではだいたい毎回、食べ物が先に決まってそれに合うお酒、という感じなので、盲点でした。まあタイトルからして「ワカコ飯」ではないものね。
だけどやっぱり、夜に広島焼き一枚食べるために昼食軽くしてオヤツも抜くのは、普通よりは食が細いと思うのだけど。


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「ワカコ酒」はこちらから。
https://order.mandarake.co.jp/order/listPage/serchKeyWord?categoryCode=11&keyword=%E3%83%AF%E3%82%AB%E3%82%B3%E9%85%92
  1. 2016/08/20(土) 10:54:48|
  2. 名古屋店福田

終わらない夏休み。あるいは まるたさんのステキな毎日





さて、この連載の初回でマンガ・メシ・ネルの生活をしたいと言った、食いしん坊福田です。おなかがすいたらごはんがあって、大好きな本を読む時間がたっぷりあって、眠くなったらよこになる。それって、子供のころの幸せな夏休みじゃないでしょうか。
そんな理想に限りなく近い日々をすごしているのが、今回紹介するマンガ「くーねるまるた」の主人公、まるたさんです。


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安アパートに住み、お金をかけずに工夫をこらしておいしいものを食べて、図書館大好きでいろんな絵本に精通していて、たまにアルバイトらしきことをする以外はのんびりゆったり暮らしている。そんな彼女の正体は、ポルトガルからの元・留学生。大学院を終えてからも、気に入りの日本に残っているのですね。


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そして、このまるたさんのつくるものが、実にイイ。
故郷の料理のアレンジだったり、


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日本人でもめったに手作りしないような一品だったり、


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工夫をこらしたビンボー飯だったり。


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生まれ変わるなら、こんな人生もアリだよなあと、睡眠けずってマンガを読みながら、しみじみするのです。


※「くーねるまるた」はこちらから。


(名古屋店/福田)
  1. 2016/07/11(月) 10:29:28|
  2. 名古屋店福田

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