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ジャンプっ子へ贈る文庫本・大人買いのススメ




突然ですがここ数年、ジャンプコミックの文庫化が増えています。
コンビニ本(カバーの無い安いタイプ)も増えていますが、
「復刻」というには若く、でも見ると「懐かしい!」と思うタイトルが多く
30代ジャンプっ子としてラインナップを見るたびに、上手いとこ突いてくるなぁ…と思わず手を伸ばしてしまうものです。
しかし、種類もいっぱいですのでここで文庫ならではの楽しみのあるコミックを2点ご紹介させていただきます。

「ジョジョの奇妙な冒険」文庫版18巻


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ジョジョの文庫版には各部の1巻と最終巻にここでしか読めない荒木先生のインタビューが載っています。
この18巻は最近アニメにもなった4部の1巻です。
これは誕生の秘話…と思いきや、勿論それもあるのですが、先生のご家族によるエピソードが失礼かもしれませんが笑えます。
先生、そんなこと言われたんですか。
各巻ラフスケッチも掲載、現在6部まで出ていますが、7部文庫化の話も出ていますし、集め始めるきっかけにいかがでしょう。


「地獄先生ぬ~べ~」文庫版12巻


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ぬ~べ~の文庫版はドラマ化よりも前に文庫化されていますが、文庫版にのみ掲載の描き下ろしが複数存在します。
特にオススメなのが12巻掲載の「二人のゆきめ」。
本編のゆきめさんの間のお話なので、文庫でそろえていっきに読むと話の流れがスッキリします。
あの冷徹なゆきめさんが人間のような感情のキャラクターになるまでのエピソードで、
正直これを本編で見たかった!これを当時読んでいたら、もっとゆきめさんが好きになっていたと思う一話です。
ちょっとエロいシーンを隠れて読んでいた当時の小学生の皆様、手のひらサイズでこっそり集めませんか。

文庫ならではのお楽しみ。
いつものジャンプコミックとは一味違う再会を楽しみませんか。
以上ご案内は「ぬ~べ~の貧乏神がトラウマ」宇都宮店の滝田でした。
  1. 2017/02/04(土) 11:03:50|
  2. 宇都宮店滝田

貴方のムダ知識はどこから?~地獄情報満載・鬼灯の冷徹編~




「これ漫画で言ってた!」
こんな経験は無いでしょうか。
ニュースの青酸カリの匂いの話、小説に出てきた睡眠薬を大量に摂取した時の火傷跡、
プラネタリウムで星座の話を聞くより前にゲームでその名前のキャラクターを召還していた事、
動物の習性から歴史のエピソード…
案外、勉強よりも漫画で見た知識って残ってしまうもので。
担当はリトマス試験紙の事も知らない頃にラノベの魔術師オーフェンのせいで「コルチゾン処理」は覚えていました。
そして、実際に役に立たない知識ほど覚えてしまうのが不思議なところ。
だからこそ生きる上で使う事が無い話に惹かれてしまうものなんです。
そして今回ご紹介するのがこちら

江口夏実「鬼灯の冷徹」5巻


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アニメ化もしたヒット作ですので、すでにご存知の方も多い作品かと思います。
その5巻に掲載されている会議の話がムダ知識抜群なんです。

あらすじとしては
地獄の裁判官や獄卒(職員)たちで行う定例会議。
その中で法律の改定案が出されるが、そのうち刑罰へのツッコミに変わってしまい…

と、いつものギャグテイストなのですが、たしかにツッコミが多い日本の謎ルール。
これは海外もですが、やたらと飲酒関係の地獄行きの規律が多いくせに神様にはお酒をお供えするあたり、
昔の人が実際に何かやらかしたんじゃないか、と思ってしまいます。
そんな5巻でのムダ知識の一つがこちら
「像に酒を呑ませ、暴れさせた罪専用の地獄がある」
こちらは5巻裏表紙にも掲載されています。
そして、実際に地獄の文献などに残っています。

さぁ、鬼灯様はいかにつっこむか!?
今、この罪に処されている人が1名いると聞いたみんなのリアクションは!

ほぼ1話完結なので、いっきに読むも良し、寝る前の数分にパラリと開くも良し。
別の巻での葬儀後の2年間の裁判の話は普通に勉強になります。
地獄に堕ちるその前に、ちょっとあの世の知識も付けちゃいませんか。

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  1. 2016/12/21(水) 11:00:10|
  2. 宇都宮店滝田

たった20枚の紙による真剣勝負~読切作品のススメ~




作品のあおり文句でよく聞く「超大作」「ロングセラー」。
たしかに1巻から順に揃えていく楽しみもありますし、新刊を待ち遠しくなるのも分かりますが…
あえて「読切」という紹介を今回はさせていただきます。

1話だいたい30~40ページの読切。
この20枚あるかないかの紙の中で起承転結を繰り広げ、キャラクターを紹介し…
制限された読切のページ数でいかに詰め込むか、それでいて分かりやすく心に残るか。
読切って案外奥深いもので、それこそ次のページを開きたくなるような展開になっているか、奇数ページの勝負が毎ページ続いているわけです。
描く側を体験した方は、描きたいものを1話分作る作業よりも作品をページ範囲内に削っておさめる作業が大変な方も多いのでは。
特に連載デビュー前の作品は作者の気合というか、ギラギラしていて荒削りながら時に予想外の作品に出会えるんです。

そんな中で、担当が読みきり漫画で心に残っているのが「神から未来のプレゼント」「だんでらいおん」です。


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・「神から未来のプレゼント」(「尾田栄一郎短編集 WANTED!」収録)
全然懲りないスリの達人ブラン。
神様は未来を決める運命のペンでブランを殺そうとするが、間違えて大型デパートに隕石が落下する未来を決めてしまう。
そこで神様はブランに、この隕石の落下から人々を救ったら生きるチャンスを与えると伝える。
迫りくる隕石、混乱する客、たった一人のスリ師が人々の運命を変える…

正直、反省していないスリ師が主人公というアウトローが後に海賊を主人公にする尾田先生らしいセレクト。
神様も主人公も、自業自得であるもののどこか嫌いになれないキャラクターばかりなんです。
また、大型ビルを縦横無尽に駆け巡る演出がダイナミックで集中線が映えるんです!
週刊少年ジャンプお得意の演出ではありますが、40ページの制限で大コマを繰り出すのは至難の技。


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ラスト7ページの衝撃がたまらない1作です。


・「だんでらいおん」(空知英秋「銀魂」1巻収録)

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先ほどの作品がアクションだとしたら、こちらは会話劇。
成仏しない幽霊を迎えに来る天使(…といってもママチャリでおじいちゃんを追い掛け回すヤンキー顔)
ある時幽霊のおじいちゃんが、成仏する前におばあさんに謝りたいと頼みます。
情に弱い天使の班長に振り回されおばあさんに逢いに行くものの、おばあさんには別のおっさんの魂が入っていて…

と、書いていても説明出来ているのか不安になる、予想出来ない展開。
あの漫才のような会話が終始繰り広げられているテンポ良い作品です。
それでいて良い話にもしてくるから空知作品はズルい。
よく文字が多いと読みにくいと言われてしまいますが、この漫画は会話が長いほどにテンポが加速するように引き込む。
深いことが考えずに、この一瞬で流れる情報量を楽しんでいただきたい1作です。


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見どころは例のお婆ちゃんをあきらかに轢いちゃった班長。
…これから良い話になります。


秋の夜は長いけれど、あえて一瞬の時間を大切にしてみませんか。
通販ページはこちらです。

尾田栄一郎短編集 WANTED!(「神から未来のプレゼント」)

空知英秋「銀魂」1巻(「だんでらいおん」)


(宇都宮店/滝田)
  1. 2016/11/12(土) 11:00:03|
  2. 宇都宮店滝田

意外と知らない別名義~志摩 冬青編~




突然ですが、この漫画家さん達をご存知でしょうか

・東真一郎
・月火水木金土
・久保宜章
・成合 雄彦

実はこの方々、順に

・水木しげる
・尾田 栄一郎
・久保帯人
・井上 雄彦

と、別の名義を持った作家さんです。
ちなみに水木先生は、もっと色々な名義をお持ちです。おそらく漫画家界トップレベルの数ですので、是非その文字の羅列に驚いていただきたいです。


そして、今回ご紹介するのが志摩 冬青さん。
蟲師で知られる漆原 友紀先生のファンロードでの活動名です。

そんな別名義作品も併せて読める短編集がこちらの
アフタヌーンKC 「フィラメント/漆原友紀作品集」


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実は担当はこの作品を雑誌で読んでいましたが、漆原先生だと知りませんでした。
数日前にSNSで偶然知り、急いで単行本へ確認に走りました。
雑誌・ファンロードといえば30代のオタクとしては学生時代の黒歴史を芋づる式に思い出す雑誌だったりしますが、
ネットの普及が少ない田舎のオタク中学生時代は「ファンロードとアニメディアとドラゴンマガジンがあれば幸せ」と思っていました。
ファンロードそのものを知らない方のためにご説明しますと、
毎月お題のジャンルが提示され、そのジャンルのファンアートを募り1冊にまとめたもので、あらゆるジャンルのファンアートをまとめた情報交流の雑誌でした。
文通の募集を載せたり、短編漫画が収録されたり、新アニメの情報が掲示されたりと、
「この作品面白いよ!」と叫ぶ場所が少なかったあの頃のオタクの叫びが詰まった雑誌です。
お題もジャンプタイトルからガンダム作品、芸能・歌手特集まで今考えると色々と権利問題が怖いものでした。
巻末の投稿コーナーの「新婚さんコーナー」にイニシャルビスケットのK、かものはし…語ると止まりません。

そしてこの読切、その中の短編漫画として収録されていたのですが前文の通りオタク情報で謎の熱気に包まれた雑誌の中で突然に凍えた覚えがあり、それで忘れられずにいました。
凍えたといっても悪い意味ではなく、一瞬にして今までの記憶が吹き飛ぶような衝撃があると頭が冴えてきませんか?
ハッピーエンドがお決まりと思っていたオタク学生が「バットエンドにも思えるけれど美しい終わり」という複雑なものに遭遇してしまったわけです。
内容についてはあえて触れません。短編のためネタバレしてしまうのも勿論ですが、ビジュアルの説得力で物語の世界に引きずりこまれる作品なので、
これから初めて読む方には是非ノーヒントのまま、自分の好きなギャグアニメ作品を見てホクホクした気持ちになったところでこれを開いて、最高のクールダウンを味わってほしいです。

名義が違う場合や出版社が異なる読切がしっかりと収録されているあたりに講談社のこだわりが詰まった1冊。
今からでも遅くありません。是非、衝撃を受けてください。

以上、ご紹介は宇都宮店の滝田でした。


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  1. 2016/09/29(木) 10:53:53|
  2. 宇都宮店滝田

死んだはずの親戚が玄関をノックしてきたら、貴方はドアを開けますか?




「死んだはずの人が生き返る」
古くから世界中で多種な怪談となり、複数の原因や根拠が想定され、
怪談の類で最も生きている人間に近い存在ではないでしょうか。

ゾンビがバーっと街をパニックに陥れ、ホームセンターや病院に逃げ込む…そんなお話もいいですが、
ここはお盆時期に併せて、静かな村で発生する静かな恐怖をご案内します。

集英社「屍鬼」小野不由美・藤崎竜


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小野不由美さんの厚い原作小説をその重量で覚えてらっしゃる方もいらっしゃるのでは。
今回はそのコミカライズ版です。小説版とは違う内容があるので、是非一緒に読んでいただきたいです。

人口1300人の小さな村、ある夏に村で死者を目撃する人が現れる。
引っ越してきた謎の一家、急激に上がる死亡人数
死んだはずの人間「起き上がり」がじわじわと村を侵略していく
お隣付き合いのある小さな村だからこそ、犠牲者が判っている筈なのに身近過ぎて異常を受け入れられない人々。
そんな中、僅かな人間が異変に気づく。


この「起き上がり」にもルールがありまして、その中でも効いてくるのが
「人間に招き入れてもらえないと室内に入れない」です。
某西洋モンスターの映画などで見る設定ですが、例えば都内アパートで顔も知らない下の階の人に声を掛けられても招こうと思わない。
しかし、家族ぐるみで関わりが続いてきた村の人です。
気軽に声を掛けることが普通になっているし、開けないと周囲に悪評がすぐに広がってしまう。
「起き上がり」に気づいても少数派の意見は異質に扱われるし、家を逃げようにも家族が残っている。
不便な場所のはずなのに情報網だけが異様に発達した田舎ならではの恐怖ではないでしょうか。

この話では複数の人間(時々起き上がり)の視点で話が進められます。
起き上がりにも色々といて、他人の血を吸わないと生きられないけれど抗おうとしたり、逆に力を受け入れて家族に見せびらかそうとする者も。
特にポイントは後半の主人公とも言える尾崎敏夫。
医師である彼はいち早く起き上がりの存在に気づき、その元凶にもたどり着きます。
起き上がりに気づく…そのシーンが見所なのですが、死んで起き上がった妻を人体実験して起き上がりの弱点を突き止めます。
この尾崎さん、けしてマッドサイエンティストではありません。奥さんもちゃんと愛している。
誰かがパニックを起こすわけでもない、静かに淡々と流れるからこそ不気味さが増していきます。


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果たして、村の行く末は。
ネタバレは出来ませんが「怪物より生きてる人間が怖い」という流れも日本ホラーらしくて好きです。
またジャンプっことしましては藤崎竜の「封神演義」時代に「(週刊でここまで描く作家が月刊誌になったらどんな事になるんだろう…)」と思っていたので、
その実現には新作発表の段階からワクワクし、リアルな背景と目立つキャラクターが見事に期待を数倍で返して下さいました!

この夏はじわじわと恐怖を味わってみませんか。
以上、担当は「夏休みの思い出はコンクリ詰め遺体が発見されて学校のキャンプが中止になった」のタキタでした。

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  1. 2016/08/16(火) 11:02:44|
  2. 宇都宮店滝田

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