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ワンワン、ギャー、またたび、テンフォー

マンガ、アニメ、特撮、そして本。どんな場合でもジャケットというのは大事です。いくら内容が良い本でもジャケットがイマイチで売れなくなるなんてことは当たり前です。いいや、内容がいいんだからこの本は売れる!という執筆者の熱い気持ちも、デザイナーの無理解には敵わない、と。

たとえばこの本、マンガじゃないんですが、部落解放社から出てるホルモンの本。で、食肉関係者が、一般には流通しない、牛のレアな部位を食べたことがあるとか、こんな動物食べたことがあるとか含め、油かすの話とかさいぼしの話とかの部落で食べられている食べ物のエピソードとか、BSE問題とか、10年くらい前の発行の本なんですが、わりに「この本でしか読めない」焼肉系の話、ホルモンとか部落食物の情報に満ちてる本なんですよ。(とはいっても「世界屠畜紀行」以後に出た本に比べると物足りなさはあります)

ただね、解放出版社という常日頃カタい本ばっか出してるところだからか、表紙が本当にセンスないというか、買う気にさせないというか、この表紙で2000円かと思うと悩むというか。勘亭流のフォントとか、中は割りと硬い文体だけに、無理にはしゃいでるカンジが・・・。あとグルメ本でもないのに、鍋奉行にひっかけて「ホルモン奉行」というタイトルも、うーんというか・・・。

それで2010年になって、新潮社から文庫化されたんですが、こちらは前作のはしゃぎを「きちんと文庫ぽい表紙に置き換えて」作り直してるわけです。中は部落に関わる話も多いので焼肉の写真とかはあえて使わず、でも奉行という単語をきちんと活かしたような絵にしてる。ああ、これがずっと文庫を作ってる出版社の仕事なんだなと感じますね。

で、ここからが問題なんですが、2003年の元版の解放出版社版はいまだに新本が売れ残り、2010年に発行されたこっちの文庫は新本は売り切ってるという点です。内容には大差ありません。もちろん文庫のほうが安いから売れたというのもあるし、新潮文庫だから売れたというのもある。でも、単行本のほうがデザインで損してたのは間違いないと思いますね。タイトルフォントの差だけでもけっこう違うよ。

さてそういったデザイナーの無理解、作画家の無理解というとこんなものもあります。

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「緊急指令10-4・10・10」。緊急指令テンフォーテンテンと読みます。それのEP。なにこれ、ぜんぜん見たことない。
ぼくも大学生の頃せどりやってて、そんときに10-4・10・10のレコードって手に入れたけど、それってジャケが実写版だったけれどな。こんなマンガタッチのレコードもあったんだ!

そう。オリジナルは実写ドラマですよ。それが何でマンガで描く必要があったんだろう? 車だとボンネットに人が座る、っていうのはサマになるけれど、マンガ絵だとなんかしまりませんなあ。

「緊急指令10-4・10・10」は、CB無線をモチーフにした特撮ドラマ。当時爆発的に普及したCB無線を事件解決の武器として使うのだとか。今でこそ無線は廃れた印象ですが、昔はハードな男の趣味でした。無線ショップってありましたからね。

余談ですが、無線マニア→パソコン→初期のパソコン通信・・・と流れていった中年男性は少なくありません。その瞬間瞬間の最先端情報収集ツールとしての始まりがアマチュア無線だったわけで、彼らは「上九一色村に警察突入の直前に「阿修羅」ってHNの奴がパソコン通信に情報をリークしたよな」とか、デジタルになる前の警察無線で得た極秘情報とかのエピソードをさらっと話したりと歴史の要所に関わってたりして、ぼくらオタク第2世代にとってはうらやましいですねえ。
さてドラマ本編はというと、未見なんです。ぼく新潟生まれだけれど放映してないと思うな。再放送とかでも見たことがない。たぶんゴツくてハードなメカがたくさん出てくる、がある、男子をうっとりさせる描写がたくさんあったんだろうなあと期待しつつ、開いて、そこには主題歌。1番。

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♪嵐の中で唯ひとり
♪風が吹き荒れ屋根が飛ぶ
ピンチに会ったぞ発信だ・・・以下略。2番。

♪吹雪の中で唯ひとり
♪風が吹き荒れ屋根が飛ぶ・・・

彼らにとってピンチとは屋根が飛ぶことだけなんでしょうか。実社会で屋根はそうそう飛ばないと思うけれどな。3番

♪枯木の中で唯ひとり
♪息が苦しい目がくらむ

そりゃ、枯木の中なんかにこもったら、息が苦しいに決まってますわ。

♪ピンチにあったぞ発信だ

無線機を持って枯木にこもる理由がわかりません。なんかおかしくない?3番。とおもって調べたら、枯木じゃなく「瓦礫」でした! 誤植かい!

で、封入されているマンガがまたおかしい!

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毛玉みたいなものが急遽自動車の前に飛び出してて

「なんだ犬犬か。」また誤植!

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どうも犬に人を襲わせてカネを奪う犯罪が相次いでいるみたいですね。そんなところに電話が!

「こちらまたたびライダー!」??またたび?ネコが好きな? それとも股旅? 
どうも無線におけるハンドルネームのようですが、一報を受けてるのはどう見ても電話です! 

「助けてくれ、わしは山村博士だ」。第一声が助けてくれ! すると犬が監視しててワンワン! 博士は「ギャー」。なんという伸びやかで緊迫感がない描写!

で「逆探知しろ」「わかりました!」「よし出動だ」。こんなにてきぱき物事が解決するかと思いきや

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「ヘイを乗り越えよう」「ヒラリ」で2コマ使う鷹揚さ。なんとなくのんきな描写ですね。

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犬を焼き殺し屋敷に突入、「またたびライダーだっ!」とハンドルネームをわめきながら悪人を殴りつけ、博士を解放。「ありがとうまたたびライダーの皆さん」。ハンドルネームで博士も応酬、でも博士、すでに犬に頭噛まれてますがな。

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そして最後になってやっと無線機が登場。肝心の事件は隊員の一方的な殴りで決着、逆探知など、事件はすべて電話で連絡。事件解決してから無線が登場・・・無線ドラマなのに最後の一コマまで無線が登場しないとかそれダメ! 

まあかつて取り上げた「物騒なムーミン」ほどじゃないけれど、やはりレコード内のマンガは魅力的だけれど、実写ドラマのマンガジャケはな~んか盛り上がらないですねえ。それが今になって醸されてるのも確かですが!



それにしても思い出されるのは、あの当時のレコード狩りの面白さですね。とあるところにかつてあった、倉庫みたいに大きな、でも厨房設備とかがメインの、国道沿いのリサイクルショップ。そこの中2階、照明が40Wの電球ひとっつしかない薄暗く誇りだらけの中2階に、店主が大量の本とレコードを溜め込んでいたんですね。

本はそんなでもありませんでしたが、レコードの数がそれこそ何千枚あったのかわからないほど。ほとんどがLPで、値段は全部100円。
当時の新潟はソ連と交易してたので、ソ連のクラシックレコードも大量にありました。僕はレコードに興味なかったのですが、友人と何日も通って、あれは楽しかったなあ。いまやその店もなく、ああいった「あやしげなリサイクルショップ」というのも日本からは絶滅寸前になってしまいました。
90年代初めから後期、ブックオフやチェーン店系古本屋がもっとも元気だった頃、郊外の国道沿い文化っていうのはそれはそれで地方にいる僕らにも楽しかった。
18切符で地方旅行にいって思うのは、地方郊外や国道沿いも今やどこにいってもおなじようになってきた。日本どこでも牛丼が280円でおんなじ味で食べれるのはそれはそれでいいことですが、その地方にしかない不思議でアクのつよい郷土料理も残ってて欲しいのとおなじです。便利ではあるけれどもなんとなく寂しいですね。



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  1. 2013/06/07(金) 23:25:54|
  2. こねた

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