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たった20枚の紙による真剣勝負~読切作品のススメ~




作品のあおり文句でよく聞く「超大作」「ロングセラー」。
たしかに1巻から順に揃えていく楽しみもありますし、新刊を待ち遠しくなるのも分かりますが…
あえて「読切」という紹介を今回はさせていただきます。

1話だいたい30~40ページの読切。
この20枚あるかないかの紙の中で起承転結を繰り広げ、キャラクターを紹介し…
制限された読切のページ数でいかに詰め込むか、それでいて分かりやすく心に残るか。
読切って案外奥深いもので、それこそ次のページを開きたくなるような展開になっているか、奇数ページの勝負が毎ページ続いているわけです。
描く側を体験した方は、描きたいものを1話分作る作業よりも作品をページ範囲内に削っておさめる作業が大変な方も多いのでは。
特に連載デビュー前の作品は作者の気合というか、ギラギラしていて荒削りながら時に予想外の作品に出会えるんです。

そんな中で、担当が読みきり漫画で心に残っているのが「神から未来のプレゼント」「だんでらいおん」です。


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・「神から未来のプレゼント」(「尾田栄一郎短編集 WANTED!」収録)
全然懲りないスリの達人ブラン。
神様は未来を決める運命のペンでブランを殺そうとするが、間違えて大型デパートに隕石が落下する未来を決めてしまう。
そこで神様はブランに、この隕石の落下から人々を救ったら生きるチャンスを与えると伝える。
迫りくる隕石、混乱する客、たった一人のスリ師が人々の運命を変える…

正直、反省していないスリ師が主人公というアウトローが後に海賊を主人公にする尾田先生らしいセレクト。
神様も主人公も、自業自得であるもののどこか嫌いになれないキャラクターばかりなんです。
また、大型ビルを縦横無尽に駆け巡る演出がダイナミックで集中線が映えるんです!
週刊少年ジャンプお得意の演出ではありますが、40ページの制限で大コマを繰り出すのは至難の技。


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ラスト7ページの衝撃がたまらない1作です。


・「だんでらいおん」(空知英秋「銀魂」1巻収録)

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先ほどの作品がアクションだとしたら、こちらは会話劇。
成仏しない幽霊を迎えに来る天使(…といってもママチャリでおじいちゃんを追い掛け回すヤンキー顔)
ある時幽霊のおじいちゃんが、成仏する前におばあさんに謝りたいと頼みます。
情に弱い天使の班長に振り回されおばあさんに逢いに行くものの、おばあさんには別のおっさんの魂が入っていて…

と、書いていても説明出来ているのか不安になる、予想出来ない展開。
あの漫才のような会話が終始繰り広げられているテンポ良い作品です。
それでいて良い話にもしてくるから空知作品はズルい。
よく文字が多いと読みにくいと言われてしまいますが、この漫画は会話が長いほどにテンポが加速するように引き込む。
深いことが考えずに、この一瞬で流れる情報量を楽しんでいただきたい1作です。


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見どころは例のお婆ちゃんをあきらかに轢いちゃった班長。
…これから良い話になります。


秋の夜は長いけれど、あえて一瞬の時間を大切にしてみませんか。
通販ページはこちらです。

尾田栄一郎短編集 WANTED!(「神から未来のプレゼント」)

空知英秋「銀魂」1巻(「だんでらいおん」)


(宇都宮店/滝田)
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  1. 2016/11/12(土) 11:00:03|
  2. 宇都宮店滝田

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