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データキャラはやられキャラ? そんなスポーツ漫画の常識を覆す主人公の躍進を見よ。スポーツ漫画の文法を無視しまくりな「ベイビーステップ」の面白さ。




毎回このブログでいろんな漫画を紹介させて頂いていたわけですが、いわゆる長編コミックスは意図的に避けていました。
理由は大きく2つ。

1:長編だとそれだけ人口に膾炙しているだろうこと
2:物語が長いとそれだけオススメするところが増えて、1回にまとめ難いこと

ですが、最近はこれらは取り上げない理由にはならないよなぁ、と思うようになりました。
長編ゆえに手に取り難い、ということもありますし、そういう人向けにオススメ記事を書くのはアリだよな、ということがまず1点。
何より、自分が好きな作品を紹介したい、というのがもう1点。
まとめるのが大変な自分の技量不足は……まぁ、ガンバリマスということで。

そんなわけで、今回紹介するのは、週刊少年マガジンで連載中、2017年4月に最新44巻が発売になった長期連載漫画、勝木光「ベイビーステップ」です。

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2014年にはNHKでアニメ化もされましたし、44巻の帯にもあるように実写ドラマも絶賛配信中です。

物語のあらすじは、何でもきっちりしていないと気が済まない几帳面な優等生・丸尾栄一郎(エーちゃん)が、高校での運動不足解消の手段としてテニスを始めてみたところ、ドハマリしてしまう、という話。
最初は思い通りにラケットで打てることが楽しいだけだったのが、真剣勝負の面白さに目覚め、より上のレベルでの試合で勝ちたいがためにプロを目指すまでになります。

で。
タイトルにも書きましたが、この主人公、いわゆる「データテニス」なんですよね。情報を集め、予測し、先回りした戦術を立てます。
今までのスポーツ漫画だと、だいたいこういうキャラは

「なにー、データと違う!」

といって自滅したり、最終的にデータを破棄した根性論で成長を遂げたりします。

しかし、この漫画はちょっと違う。
データは外れることもありうる、という前提で、それでもわずかでも勝利に近づけるように確率を頼り、あるいは頼らない(リスクを取る)ことを選択します。


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※35巻


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※36巻

練習にもそうした性格が表れていて、きっちりとスケジュールを立てて、着実にこなしていきます。

ただ、これだとなかなか物語として面白くならない。実際、最初の頃は「良作だけど、地味」「地味だけど面白い」という評が多かった気がします。
しかし、この漫画が凄いのは、毎回きちんと“成長している”ことが描かれていること。
だから気がつけば毎週読んでしまい、前の試合から何が変わったかを読者も実感しつつ読み進めることができます。

そう、むしろメインは練習シーンなのです。

目標を立て、現状を把握し、その隙間を埋める作業を淡々と行う。
これは、実に地味な作業です。ゆえに、これまでのスポーツ漫画は試合シーンが主で、練習シーンも、必殺技を身につける、とか、次の対戦相手に対抗するために云々、ということがメインになっていました。普通の練習は地味すぎて、物語を作り難いからですね。
そんな地味な作業を「ベイビーステップ」は正面から取り上げます。


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※3巻

物語としての文法よりも、ビジネス書としての文法に近い、と自分は思っています。
ビジネスの世界では、よくPDCAサイクルを回すことが大切、と言われます。
1:計画(Plan)を立てて、
2:実行(Do)し、
3:結果を確認(Check)し、
4:改善(Action)する
このサイクルを回すわけですが、「ベイビーステップ」は見事にこれに当てはまるんですね。


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※6巻

はるかに実力差がある相手との距離を知っても、そこに至るための計画をまずは立ててみる。
頭でっかちにならないところもイイところです。計画立てたら即実行。結果、ダメならまた計画を立て直して実行、と。トライ&エラーの繰り返しです。

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※23巻

上の画像は、予め立てていた戦術がすべて通じないほどの強敵と当たったシーン。
こういう場面でも「気合い」や「根性」、または「奇跡」などは出てきません。事前の計画がダメなら、何か新しいことをその場で編み出すしかない。ただ、その「新しい何か」も、今までの経験・練習から捻り出していくしかないのです。

また、自分が一番好きなシーンはこちら。


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※6巻

親を相手にプレゼン!?
ここらへんもビジネスっぽいです。

あと、面白いのが「精神論」の扱い方です。
この漫画「気合い」や「根性」を否定していませんし、むしろかなり重要な位置づけに持ってきていますが、それへのアプローチの仕方が面白い。

たとえば、以下はプレッシャーへの対処の仕方。
無視しようとしても逃れられない緊張感と向き合うことで、プレッシャーを克服しようとします。


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※16巻

プレッシャーを数値にして増減を意識します。こんなプレッシャーへの対処の描き方、見た事がない。

その他にも、気力と体力は表裏一体、ということを表すシーン。お互い体力も気力も限界に来ているところで、何が大事なのか、というシーンでもあります。


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※28巻

以下はまだコミックスになっていない箇所ですが、技術・戦術が新しい精神力を身につけることで力となっていくことが描かれています。


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※週刊少年マガジン2017年19号

スポーツ漫画としては異色な構成は、キャラの成長を具体的に描いた結果。
エーちゃんのテニスプレイヤーとしての成長を是非読んで確かめてみてください。

ちなみに。
女の子が可愛くてラブコメ分が高いのもポイントです。

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※ファンブック

(うめだ店/山本)


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(うめだ店/山本コウ)
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  1. 2017/05/06(土) 10:55:51|
  2. うめだ店山本

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