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岩井の本棚、SAHRAの本棚

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ひょんなことから日米間で誤解が

家でボンヤリとネットニュースをみていたら

おい、ジャップがアメリカンポリスを何か誤解しているぞ!

という記事があり、何の気なしにクロールしてたところ、読んでみて仰天。なんかこの画像見たことあるな・・・って、ワイルドムックの「アメリカンポリス」じゃないですか! 

詳しくは みなさん、ポリスってほんとうに素晴らしいものですね をご覧いただきたいのですが、水野晴郎さんが亡くなったとき、ちょうど1年位前に、故人のポリスワークスでこんなのがあった・・・と紹介した記事です。
ここで使った画像がTumblrかFlickrでアメリカの方の目に触れ「とんだ誤解だ!」「日本人がアメリカンポリスをどういう目で見ているかがよく分かった!」と物議をかもしているとのことです。
いやー、どこでどんな風に画像が経由してったのかは分かりませんが、日本の片隅から1年かかってアメリカにまでたどり着くとは・・・。当の本人もこんな記事書いたこと忘れてたのに。

この本昭和55年発行ですから、いまから29年も前です。

まさかアメリカの人も、この現代にこんな本を出版してるのかジャップめ! とんだレイシストどもだ! などと思ってないことを祈るばかりです。

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何でこんな表紙なんだよ!という謎は「そりゃ監修が水野晴郎だからだろ」という一言に集約されるのですが、われわれであれば「じゃあ仕方ないよな」と納得してしまうこの「水野晴郎」という単語がアメリカにはないので、何このセレクトは!? となってしまうのです。

いちおう言い訳がましいこの表紙採用の理由がちょこっと掲載されてましたが・・・

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「女性はダメだ、あくまで男性でなければ」と主張・・・とありますが、でもこのシーンこの人物でなくともいいよね・・・という疑問には何ひとつ答えてません。あとカメラマン(男)が美女にモテたからといってヘソを曲げて「女はダメだ!」となるのもよく考えたらヘンです。

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なにしろ本文はどのページみてもポリス、ポリス、ポリス!ですから、こんなもっと表紙向きの絵が惜しげもなく使われてるにも関わらず、です。なぜメチャ食いポリスをチョイスしたのでしょう?

これにはこれを選んだ人がこんな人

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だと理解するのが必須条件のような気がしますね。だって日本でも各地のポリスボックスを訪れて意見交換してる・・・って、警察官でもなんでもない、映画評論家がですよ? どういう意見の交換をしているのか気になって仕方がありません。 

ちなみにぼくもそういえば・・・と思っていたこの疑問には

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つまり宿直という制度がないので、自分の勤務時間内に食事や休憩を取ることが必須であることと、制服を着たままそういった店などに入ることが犯罪抑止にもつながるからと水野氏が回答。さすがに研究者ですな。

気になるのは水野氏が同シリーズで「日本の警察」というムックを警察庁の協力をえずに(つまり検閲ナシで)自分チョイスオンリーで監修するとしたら、どんな表紙になったんでしょう。その表紙はアメリカンポリスよりももっともっとカオスだったに違いありません。存命中に見たかったところです。
  1. 2009/08/21(金) 23:37:00|
  2. 古本ネタ

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