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「まんが道」と「愛知りそめし頃に」の噂について

マンガに関する都市伝説のひとつに、

『藤子A先生は「愛知りそめし頃に」で、既に死亡した作家の絵は黒目にしている』

というのがあります。
この説を裏付けるのは前作「まんが道」の頃にはまだ存命中だった才野(藤本弘)が「愛知り」になった途端に目の中の白い点が消え、黒目で描かれるようになったこと、寺さんや手塚も同様・・・という部分です。最初に聞いたときにはその不謹慎さにあまりいい気分もしないですし、妙にゾッとしたものですが、その書き込みを読むうちに「あるかもなあ」と納得しそうになったのも事実。

確かに才野に関しては「愛知り」で描かれ方が変わった(性格も変わった)のは事実ですが、テラさんや手塚先生は必ずしも黒目オンリーじゃなかったような。とりあえず調べてみましょうか。

まず、元祖「まんが道」から。連載当時、登場人物は全員存命中でした。

道1

道2

道3

道4

次は「愛知りそめし頃に」。この時点で、手塚、寺田、藤本、森安、石森が亡くなられており、つのだ、赤塚、鈴木伸一がまだ健在という状況です。

愛知り1

愛知り2

愛知り3

まずまんが道からですが、才野は2コマ目のようにごくまれに全黒目になることはあっても、9割は白点が浮いています。

テラさんは正直言って規則性無く白目が浮いたり黒目になったりで、4コマ目を見ればわかるように同じページ内で表現が違うことも頻繁にあるくらいでした。これは「愛知り」でも同様で、どちらかに統一しているわけではないようです。

手塚治虫は、意外に「愛知り」でも黒目オンリーの表現はかなり後期になってから出ないと登場せず、ほとんどのコマで白点が浮いています。

石森氏は、まんが道、愛知り、両方とも全黒目です。存命中のまんが道時代でも黒目オンリーでした。

赤塚氏、つのだ氏は愛知りのほうが多少黒めですが、基本三白眼です。

鈴木伸一は、両者で白点入っていました。

最後の集合カットを見たら分かるのですが、つのだ・赤塚・園山俊二の3名はほぼ同じ瞳の描写をされているのが分かりますね。このうち園山俊二のみ他界されていますが、表現は変わっていません。

というわけで、あくまで根拠の無いウワサ、と判明しました。まあそうでしょうけどね。

それでも何故か信憑性のある話のようにみなに伝わってしまうのは、近年の「愛知り」は黒目がどんどん大きくなってきており、09年に限っていえばほぼテラさんマッ黒目で、手塚先生も同様だからでしょう。あれがあまりに印象が強烈だったので、みなが信じてしまったのかもしれません。明確な変化があったのは才野だけでした。

ちなみに進行中の「愛知り」において、赤塚氏死去後はまだ物語に赤塚氏が登場してなかったと思います。もし次に赤塚氏がやたら黒目がちで白目の部分が無かったりしたら、それはA先生意図的では・・・と思われても仕方ないかもですが。
  1. 2009/05/21(木) 22:40:29|
  2. こねた

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