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GWに出るもの/4

当コラムではわりと定番アイテムになるものたちですが、実は普段なかなか揃えられないものも出します。

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「エンドレスドラッグウォーズ リスク」詳細はこちら。近年発行の本ですが、実はそんなに入荷がありません。2巻の「リスク」のフォントが「痛快!マイホーム」みたいなカンジのダメなCG屋が作りがちなタイトルロゴなのもイカしてますね。そもそも1巻と2巻のロゴを変える必要があるのかという話でもありますが。

物語冒頭に出てくる、仕事の疲れをシャブやって一気に晴らす課長の開きまくった顔が印象的。特にバックの処理がすばらしくいい。

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どんな絵、と訊かれたら「開いてる」と答えるほかありません。というよりかこの本、内容が閉じてるか開いてるかのシーンしかない起伏の激しさです。イッてるか鬱ってるかどっちかです。タスクマネージャでCPU使用率見てると時々こんなグラフ描くときありますね。曲線が√ではなくNを描くような。このマンガもCドライブの残量が少ないんじゃないでしょうか。

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これも当コラムを読む方にはおなじみですね。何がなくとも「攘夷」。この一言ですべてが解決するマンガです。普段そんな逸脱しない時代物を描いている森田信吾が、何故この1巻で学研ムー的な密教・伝奇モノに走ったのかはわかりませんが、リキ入っているのも事実。グラチャンの廃刊がなかったら、もっとカッ飛んだ話になってたのかも。

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とにかくいたるところに「攘夷」が主張するのがいいですね。これ見てたら、漢字はクールだぜ!と思ってる若い外国人がうっかり「攘夷」という明朝体のタトゥー入れたりとかして、語句の意味が喪失することになりかねない状況もあるかもなーとボンヤリ思ったりもする。

あとは

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やっぱり「超愛」ですね。

紹介記事書いたときには分かりやすいようにネタ的な取り上げ方をしましたが、根っこの部分では愛に対してのかなり深い思想書であり哲学書だったりするから侮れません。成田アキラ先生は脂の乗り切った時期にこの本が出せたのはやっぱりよかったと思います。もちろん現在も現役ではありますが、いまはポテンツの喪失を技巧によって取り戻してるんだなーとどうしても感じますし、テレクラ体験記の頃はギラギラしてるけれど「超愛」にある枯淡の色合いは薄い。体験記ではなく創作だったら、やっぱりこの時期が絶頂期だったと感じざるを得ません。4巻以降やや伸び悩みますが、1~3巻はスレスレのバランスと緊張感で成り立つ名作です。

それにしても行楽気分の世間に対し、出るものはヤマジュン、死姦、シャブ、密教、フリーセックスか・・・。趣旨も言葉の意味も異なるが「左寄りのラインナップだね」「極左だな」などといわれたらうっかり納得しそうですらあります。もうちょっと何とかならないか、倉庫を掘り返してみますね。
  1. 2010/04/25(日) 21:50:37|
  2. 古本ネタ

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