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8/14に出るもの

さて今年もコミケが間近。まんだらけにとってはGW・年末年始に並ぶ大商戦なのですが、僕の元に集まってくるものは相変わらずニッチ。ニッチなのです。

僕の担当する本店は一般商業マンガのお店です。プロデビューしていないものであればたいていは男性同人誌に。そしてレア化したものはビンテージにと店舗の担当が異なるので、本店はプロデビューしてビンテージには達していない、という中間ラインのものが多くなりがちです。ですので「微妙にレア化」というラインを攻めようとするとラインナップが自然に隙間隙間にと落ちこんでいきがちになってしまうのです。

さて今回も非常にニッチなラインナップでコミケを飾りましょう。

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菅野修「象を見た男」特装限定版

86年に北冬書房から「象を見た男」が限定450部で発売されました。それと同時に、限定40部というさらに少ない部数で発行されたのがこの特装限定判です。片山健や林誠一の画集を精力的に出していた頃の北冬の本ですが、カバーを取ると背と題字は金箔押し。特に背は革張りという凝りようです。
さらに1ページまるまる直筆ページがあり、箱の題字は一冊一冊筆にて記しています。凝った限定本は数あれど、この本もかなりのものでしょう。限定40のうちの32。実物を見たのは僕も今回が初めて。当時入手のハードルの高さ、部数の少なさを考えても、今もっている方が手放すことはかなり稀。次がいつになるのかはわからないものと思います。

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伊藤悠「面影丸」

数年前は市場にダブっている本だった「面影丸」も「皇国」以降なかなか出ない本になってしまいました。
「シュトヘル」が月スピ移籍してしまい残念に思っていましたが、いつ掲載されているのか分からなかった週刊誌時代に比べると移籍してよかったのかもとも思い始めました。だいいち、どこで連載していようと面白いものは面白いのです。

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さて、もっともっと狭く深くいきましょうか。平口広美「はためく荊冠旗」

平口広美の本で「素敵なあなた」が出たときに「まだこんな見たことない平口広美の本があったんだ」と感慨深かったのですが、「素敵なあなた」ほど出てこないわけではないもののこの「はためく荊冠旗」も出現率はかなり低いです。
内容はというと平口色ゼロで、部落解放運動・水平社の差別解放運動の歴史をマンガにしたもの。84年発行とありますが、解放出版社から発行なので、全国で流通していたとも思えません。近畿一円のみ流通していたのではないでしょうか。

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「少女マテリアル」複製原画購入特典小冊子「ガールスカウト」

08年に発行された鳴子ハナハル初の単行本「少女マテリアル」は、発行から半年で旬が過ぎる成年マンガの世界において、未だに売れ続けているとてつもない成年マンガなのですが、当時15000円で複製原画が2000枚限定で通販販売されました。購入特典としてついてきたもののひとつがこの小冊子。内容は少女娼館の話で、エロに徹していてかなりエロいです。再録予定ガないとはいっても、15000円の複製原画を買わないと手に入らなかったので、手が出せなかった方も多いのでは。
ただ、今回出るものは画像左スミの部分を見てもらうと分かるようにシミがおちてしまっています。1センチ程度の黄色いシミが4ページにわたってしみてしまっているので、お値段は手が出しやすいところになっています。あくまで読み用で。

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「コミック快楽天」97年6月号 平野耕太「ピエール・エロス伯のゴージャスな日々」

コミケ時期に中野店では平野耕太の未収録が出る、のが定番だったのですが、ためていたストックを他店に分けてしまったらこれのみになってしまいました。とはいえ「コヨーテ」「拝テンション」など定番絶版はそろっています。ここ最近「THE DAWN」掲載号も入ってきたら即売れる状況で「ドリフターズ」でヘルシングを再読する方も増えていると実感。衰えないですね。

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「サンデーGX」05年8月号 荒川弘 RAIDEN-18掲載号

ハガレンは大団円しましたが、荒川弘は単行本未収録がそこそこに多いのです。エニックスのゲームアンソロで「エドモンド荒川」名義で時折4コマを描いてますし、ガンガン系で読切りもあった筈。全部おさえようと思ったら大変です。今回は比較的近年のものです。フランケンシュタインものですが、荒川先生のサービス精神の旺盛さが感じられる1作。

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92年2月と4月のアフタヌーンですが、この2冊には

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「鍍乱綺羅威挫婀」で有名な澤田賢二の単行本未収録短編「失くした1/2」「15歳」の2編が収録されています。両方とも金沢のレディースもの、不良ものですが、「グレる」の語源が(ホントは別の語源があるのですが)「群れからはぐれる」からきている・・・という俗説を裏付けるような内容で、完成度は相当に高いです。トランキを読んで感動した人には絶対のお勧めでしょう。
シンナーと抗争、暴走族と、アフタヌーン色ゼロでありながらも「これは載せないと仕方がないぞ」と英断を下した当時のアフタ編集部はやはりすごいとおもう。



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「アフタヌーン」92年7月号

さて、もっともっとニッチに行きましょうか。
纏足と異形・耽美・フェチを盛り込んだ「眉白町」1作だけ残して消えてしまった椎名品夫ですが、眉白町の単行本には収録されなかったエピソードがあります。主人公・ひゆ子が斜視で、斜視の持つ視線のズレに異常に惹かれる威一郎叔父と中国人の召使い二人の話である第7話「さかさまつげ」がそれです。

どこにも公式なアナウンスがないので、斜視について問題があって収録が見合わされたのかどうかはいまもって分かりません。しかし、特異なエピソードばかりの眉白町の中でもこのエピソードは印象深く名編です。単行本から外されたのは何らかの理由があったと考えざるを得ません。

それにしても「眉白町」の独特の世界観と読後感は20年近くたった今も忘れがたく、絵も内容もまったく古さを感じません。椎名品夫という人がこれ1作で終わってしまったのは本当に残念です。

以前も触れましたが、当時、約50万都市だった新潟市内でたった3冊しか配本されなかった(予約を入れなければ、ですが)と記憶しています。復刻されそうな気配もまったくないので、紫に金の背文字の単行本を見つけた人は、ぜひ保護しておいてあげてください。

と、こんなところで時間に・・・。残りはまた明日UPします。



  1. 2010/08/10(火) 22:05:21|
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