岩井の本棚、SAHRAの本棚

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バレンタインで草食男子をオトせる!! そう、つのだ式なら!

今日はバレンタインですね。

今年のバレンタインは日曜だから例年に比べて需要が小さいんじゃないかなんていわれてますが、それは義理チョコの話で、本命チョコが「休日だったから」などといっておざなりになるとは思えません。われわれ非モテの中年にとってチョコとは義理でもらうものなのです。
小学生の時にチロルチョコ(10円時代)をもらってからというもの、わたしのバレンタイン暦は義理義理義理で積み重なっているので、近年はこの日に何か期待するなどという気にはこれっぽっちもなく、当日に義理チョコをもらって初めて気がつく有様です。

我々の中学校はたいへんに荒んでおりまして。タバコを吸うからといってはトイレの外扉は外され、クツが盗まれる(バラバラに散らかされる)といっては、中履きは毎日家に持って帰れ、外履きも脱いだらクツ袋に入れたままにせよという。当然靴箱には常に何も入っていないし、扉もない。机の中に教材入れておくと盗まれるから全部持って帰れ。なのでアニメにあるような「靴箱にチョコが入っていた!」「机にチョコが!」なんて驚きは皆無でした。ありがとう東新潟中学校! 
俺も思春期のときにそういう甘酸っぱい経験したかったよ! 靴箱開けてアッ!!ってアワアワしたかったよ! 

話を戻しますがバレンタインは「女子から告白できる日」。
というわけで、今回は女子からして男にどう告ればオトせるのかを、昭和のマンガから実例を学んでみるかな・・・。
と、ある名著を読んだところ、

なんだ! 我々にはつのだ式があるじゃないか!

との意を強くせざるを得ない結果となりました。

・・・つのだ式? 

つのだ式は大抵の男にはバッチシ「これはいける」と伝えることができる誘い方ですが、
今も昔も草食系男子はいるもの。ほとんどの草食系は落とせるものの、
極度の草食系・・・もはや草どころか大気中の気体から水分をあつめて摂ってるんじゃないか系には五分五分というところでしょうか。

これくらいドストレートに誘えば、なびかない男はいない! 
おれ生まれてから一度もつのだ式で誘われたことない! 
これを経験しないまま終るのはあまりに寂しい!
と、女性男性をナットクさせるのがつのだ式。

あ、僕が断りなく「名著」というときは、それはもれなく「おんなの詩」シリーズのことだというのを、いい忘れてましたね。

さあ、女でもオンナでも歌でも唄でもうたでもない、「おんなの詩」がはじまっちゃいますよ!


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「新宿のミカ」。
新宿がジュクと呼ばれてヒッピー族が街をたむろしてたころの話ですね。「おんなたちの詩」シリーズは基本、夜の街の女+地方の女のシリーズなのですが、これは前者の話ですね。


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今回のヒロインはジュクのキャバレーで踊る女王・ミカ。
彼女はトップレスでダンスし、店に来る大半のオトコはミカのダンス目当てで来るという。そんな彼女に目をつけた若手議員は・・・。


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「どうだ? わしとまとまる気はないか?
どうですこの直接的なクドき! ていうかくどきか? 作中では若手議員って書いてありましたが、いまの若手議員は育休中に不倫してすぐ議員やめるようなタマの小さいヤツばかり。そいつら絶対に「まとまる気はないか?」とかいいださんですよ!
しかし夜の女王はそんな議員などしったことかとばかりに、これ以上の返しをやってのけるから大変です。


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「生意気でいかん。たかが踊り子じゃないか」
「なにさっ! 生意気で悪いかい!」
・・・そんな流れでしたかねえ。議員も議員だしミカも相当フレてるなとしかいいようがないやり取りですが、ここでブロックしたりミュートしたりリムーブしてお互いが不快にならないようにするのが10年代の流れ。70年代前半のジュクの夜だとこうなります。


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あーあ。顔に汗ひとつかかず若手議員を血祭りにあげるこの胆力。生命力が強い。ミカひとりとサボテンをおなじ部屋に閉じ込めたら、サボテンが20本くらい繁殖しそうです。この鉄火ぶりは初期の山岡士郎ですらミカと同格かどうかというところでしょう。
だいたいね、初対面からわずか5コマで「囲ってやるよ」「いやよ」「生意気な」「うるせえ!」でビンタって。テンポ良すぎですよ。このテンポなら20コマあれば山岸御大が生まれてから死亡、大勝軒分裂までが描けそうです。

もちろんここまでやったら、ジュクだろうと70年代だろうと問題で、支配人は奔走させられてペコペコ。まっとうな意見をいうが・・・。


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おかまいナシナシ。だまってろなんて冗談じゃないわ!まではわかるとしても、即・血祭りに上げていいかはまた別問題です!
お客様が血ダルマになるのと「だったらやめるモン!」が並列になるあたりでミカの女王ぷりがわかりますね。平成の世の乳首の価値と、昭和の乳首の価値とではずいぶん違うんですね。

しかしミカも悪いカナとは思ってて


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その様子を見ていた、つのだじろうの分身的キャラの鹿目氏にこう述懐する。私ダメよね、やっぱり地元じゃ番長だからネ・・・。「いまでも田舎へいくと「アッ番が帰ってきた」なんていわれちゃって・・・ネ」


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って、チェーンもってるじゃないですか!

チェーンもって歩いてたらそれはいわれるでしょ、「番がきた」って。
サイフにチェーンつけてる昨今の男子とは大違い、武器として常にチェーンを手放さない。これが番なんですね。すけ番。スケバンじゃなくてすけ番。

そんな話をしつつ、ミカは鹿目に店のボーイを紹介する。

そう、これが平成時代にも存在しないのではと思える草食っぷりを誇るナヨナヨボーイ、ヒデ坊です!


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つのだじろうの描いた「なにがあろうと道のドマン中しか歩かない性欲満載のプロボクサー」、つまり「玲子の歩いた道」に出てくる浩二がこれです。

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そいでこっちがヘボ充ことヒデ坊。

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それにくらべると力強さ、目力、勢い、マッスルそして性欲すべてにおいてコイツは劣るなとしか思えないヘタレぷりが一目瞭然ではないですか。なんていうんですか、胃の弱そうというか、ひと駅歩いて帰っただけで捻挫しそうというか、いままでのつのだじろうならアシスタントが描いていてもおかしくないレベルのダメ男。それがヒデ坊です。
だいたいヒデ坊の「坊」が良くない。子ども扱いじゃないですか。僕だってデブ坊って呼ばれたら怒り狂って替え玉4回くらいすると思う。

しかしそんなヒデ坊とつりあうはずがない女王・ミカは、さっきの若手議員や支配人への冷たさとは打って変わって妙にやさしい。これは幼馴染だからなのか?


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「この先にジャージャー麺の おいしいのたべさせるところがあるんだ」


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ジャージャー麺を食べながら
「ヒデ坊・・・あたしってこれからどうなるんだろうネ」
「女は結婚するのが一番っていうけれど この気性じゃもらい手もないだろうし・・・」
「ましてやこの世界でいいなぁって思える男はみんな既婚者だしね」
「あたしの知ってるヒトリモンはヒデ坊だけかもしれないナ・・・」

とさりげなくカマをかけてみるミカ。しかしヒデ坊は


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と「おれ? おれはダメ男」っぷりを地でいくこの額に斜線ド真ん中、俺たち青春暗い暗い!! てなかんじでただひとりナヨナヨとジャージャー麺をすするのみでした。
ちなみにコマの背景によるとラーメン100円、ジャージャー麺130円、みそラーメンも130円の時代です。この40年でラーメンの値段は6倍になったが、草食男子の額のタテ線は6分の1になったと思います。

じつはミカのことが大好きなヒデ坊でしたが、女王としてつねに注目浴びてるミカに引き比べてボーイという自分の境遇が情けなく思うのか、とてもスキとは言い出せないらしいんですね。まあそういうこともありますわな。


そんなヒデ坊のことを知ってか知らずか、さあ、ここからミカのすけ番的な、大胆かつドストレートな誘いが始まります!


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タクシーで送るといって一緒に家の前で降りてみたり、ちょっと酔ったから休ませてよとか、女性にイヤな顔の十も二十も三十もされつつ、さんざんな男のクソみじめさをさらけ出してやっと一歩入れる女の園に、むしろこちらから門戸をひらくミカ。


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だってオトコだなんて思ってないからネ!
とニコニコしてるミカさん。ヒデ坊もラッキーッ! ってズカズカはいるどころかここで聞かんくてもいいことまで聞いてみるところがヒデ坊のヒデ坊たるゆえんですね。


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そして部屋に入れたと同時に脱ぎ始めるアネゴ! 

「あ~あ つかれたクサクサするよ!」

などといいながら服を脱ぎ始める! クサクサするよとさえ宣言すれば即・脱いでOKです! 
現代風に訳せば「ごめん、ちょっとクサクサしてるから脱いでいい?」これはすぐにでもいろいろな女子に使ってほしいテクです! 何たるシチュエーション! 何たるすけ番テクニック! 
いかなる草食モヤシっ子でも「これは誘われてるな」と警戒しても「クサクサしてるんじゃ脱ぐのは拒めんな」と納得せざるを得ません。
おそらくここからのがれるには窓から逃げるほかないような気がしますが、大丈夫、草食男子は「太陽にほえろ」の犯人みたくガラス破ってハダシで逃げたりはできません!


じゃあ、クサクサしたら、これからどうする、の・・・?

と思ったところで前編は終了です! 

70年代のつのだじろうの筆による、みょうにボリューミーかつウエストのくびれが素晴らしいアネゴのプロポーションを見てゴクリと唾を飲み込む方も少なからずいるとは思いますが
あまりに長すぎるので1回区切ります!


とりあえずこのブログはスタッフがみんなでたのしくマンガを紹介していこうネ、という主旨のものですが、やっぱり久々に一回「女たちの詩」を紹介したら止まりません! 過去のつのだじろう「おんなたちの詩」の紹介ページはこちらから!

「悲しげな女が踊る」1
http://iwainohondana.blog85.fc2.com/blog-entry-182.html
「ひとりぼっちのミチコ」
http://iwainohondana.blog85.fc2.com/blog-entry-183.html
「玲子の歩いた道」
http://iwainohondana.blog85.fc2.com/blog-entry-184.html
「地球のまわる音」
http://iwainohondana.blog85.fc2.com/blog-entry-185.html

それでもですよ、まだこの「シリーズおんなたちの詩」ではまだたったコレしか紹介してないんです!
70年代レズ事情、お父さんだーいすき、70年代の鬱「あまちゃん」、キヨ覚醒剤ならぬモデル界のヒロポン、フラメンコに江戸っ子ピンサロに・・・ととにかくまだ紹介したい回が山ほどある! はじめて「おんなたちの詩」紹介してからもう6年経とうとしてますけれど、もうこれはライフワークのひとつとしてやっていきたいなと思いますね。



それでは次回をお楽しみに! 後編は一週間以内にはUPします!



(担当・岩井)
  1. 2016/02/14(日) 10:59:37|
  2. つのだじろう

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