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アニメは「愛」で作るのだ




2016年上半期のベストを語りたいと思います。

まず、自分(うめだ店少年・青年コミック担当:山本コウ)の漫画の好みは以下のようなものになります。

・成長物語
・普段知らない世界が見れる
・オヤジ(年配者)が隠れた実力を秘めている
・可愛い女の子が出てくる

つまり、王道の少年漫画が好きなわけです。
2番目の「普段知らない世界」っていうのは、お仕事ものの舞台裏的なものでもいいですし、それこそしっかり作りこまれた異世界ものなんかも好物です。

そんな好みにドストライクな作品が、2016年上半期に出ました。
花村ヤソ「アニメタ」(講談社)


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1巻が2015年12月発売、2巻が2016年5月発売。掲載誌は「モーニングtwo」。
大雑把な内容は、アニメが好きな主人公・真田幸(さなだ・みゆき)がアニメーターを目指す、という話。物語として面白くしている要素が、この主人公は「絵が下手」だが「情熱は人一倍ある」。そして隠れた才能として「空間把握能力が優れている」というものが提示されます。

ポイント1:成長物語
とりあえず、最初、主人公は何もできません。まともに線も引けません。本人含めて「なんで採用されたの?」状態。そもそも面接でもこんな状態。


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しかし何より熱い。


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「自分が好きで選んだ仕事で死ねるなら本望です」と本気で言っている。この情熱が成長の原動力です。
そして、本人も気づかない素質を見抜いている監督ですが、こちらも全然優しくない。けれど、的確な指示を出してきます。



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主人公は指示の意味を考えながら、必死に喰らいついていきます。理不尽じゃないけれど、並の努力じゃ追いつけない。才能があることと、それが活躍するのとはまったくの別の問題だと気づかされます。
同時に描かれる教える側の苦悩。教える側もぎりぎりの勝負をしているのが伝わります。
ここを引用しようとしたんですが、8ページにもわたるやり取りなので、ちょっと前後がぶつ切れてしまいますが、大事なところを2ページだけ。


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主人公に素質はあるが、今のままでは使い物にならない。手っ取り早く使えるようにはできるが、そうすると良さが活かせない。
良さを殺さず、急いで仕上げる。そのために教える側も無茶をしなければいけない。
ドラマがあります。


ポイント2:普段知らない世界が見れる
2014年から15年にかけてアニメ「SHIROBAKO」が流行り、その後アニメーターを題材にした漫画が何本か一斉に始まりました。分かり易いですね。その中で、群を抜いて「アニメ制作の現場」に対して問題提起している作品がこの「アニメタ」。

たとえば「若さ」に対する感覚。伸び代に期待できる、だけでなく「5年やって食えなくて辞めても他の仕事につきやすい」と辞められること前提で話している。怖い。


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散々問題視されているアニメーターの給与体系なども、具体的な数値とともに提示されます。
時給5円……完全出来高制怖い。まさに才能の有無がすべてを決める職場です。


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他にもアニメの作り方、原画と動画の違い、なども細かく説明されていて、門外漢にはこの説明だけでも面白い。

ポイント3:オヤジが隠れた実力を秘めている
普段酒ばかり飲んで、綺麗なおねえちゃん(キャバクラ)の話しかしない、不摂生なオッサンですが、実は「神アニメーター」。


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「神アニメーター」の力説をお聞きください。


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リビドーを原稿にぶつけたときこそ、いい作品ができる。主人公が「愛が売るほどある」のに「実力が伴わない」ことの対比でもありますが、実力が伴えば、差を分けるのはやはり愛情の有無になるんでしょうね。

ポイント4:可愛い女の子が出てくる
ここだけはちょっと残念。


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これ、ボツ原稿なんですが、ボツ理由が「主人公一人だと華やかさが足りない」……哀れ。

・まとめ
そんなこんなで、自分のツボつきまくりの王道マンガ「アニメタ」が、2016年上半期で一番自分の心を揺さぶったのでした。


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主人公・真田幸の挑戦は始まったばかり。成長を見守っていきたいです。
最後に、九条監督からの熱い言葉で締めたいと思います。


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何事も、まずは「愛」ありき、ですね。



(うめだ店/山本コウ)



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  1. 2016/07/29(金) 11:00:02|
  2. うめだ店山本

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