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輝く星空に月がふたつ。ガンガンが誇る幻想世界の旅物語




近頃、異世界ものが流行っていますね。
異世界といっても転生ものが主流なので、担当が愛してやまない
異世界で生まれた主人公が異世界を救うようなお話は
時代がそうさせているのか、なかなか巡り会えません。
そこで今回は新しいものではなく、不朽のファンタジーに目を向けることにしました。
それが、こちら。


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夜麻みゆき オッツ・キイム3部作
「幻想大陸」「レヴァリアース」「刻の大地」


ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場などで活躍した
ガンガン黄金時代におけるファンタジーの立役者・夜麻みゆき先生の代表シリーズです。
今でこそ珍しくなってしまった水彩基調の優しい絵柄は
今も尚、多くのファンに愛されていまして、連載終了から15年以上経った現在でも
既刊・画集の復刊や展示会開催へと繋がっている根強い人気の持ち主です。


オッツ・キイム3部作は、月が二つあり人間と魔物が共存しているという
幻想世界オッツ・キイムを舞台にしたシリーズもののファンタジーで、
「幻想大陸」と「レヴァリアース」の系譜を引き継いだのが「刻の大地」となっています。

地続きの世界観として共通で使われるワードもあり
"邪神竜ディアボロス" "勇者ザード" "仮面の男"。
この三つが3作の上では重要なキーワードとなっています。
どのタイトルでも"魔物を束ねる邪神竜ディアボロスを勇者ザードが倒し、
ザードはその後行方不明になった。"という設定が共通してあります。
平たく言えば、同じ世界軸の中で展開している物語で「幻想大陸」はギャグパロ、
「レヴァリアース」は過去譚、「刻の大地」が本編というわけですね。



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「幻想大陸」・「刻の大地」の主人公は、魔物に敵意を持たない少年・十六夜。
森の中で目覚めた生き残りのダークエルフ・ジェンド。
親友の生死とその真実を確かめるために旅をしている聖騎士・カイ。
この共通点なんてまるでない3人が、"邪神竜に会うこと"という共通の目的を目指して
旅を続けていくストーリーです。


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物語の中で出会う喜びや悲しみがたくさん詰まった出来事を、
十六夜・ジェンド・カイがそれぞれ三者三様違った価値観で受け止めて向き合っていきます。
その中でも特に本筋に関わってくる「魔物は友達だから殺したくない」という主張の十六夜と
「魔物は種族を滅ぼした仇だ。全て殺してやる」という主張のジェンド、二人の対比や、
その二人の言葉を「どちらも正しいものなのだろうか?」と迷うカイの関係性が
考え方の違いだけでは善悪には繋がらないんだ、と如実に感じさせるものがあって個人的に好きです。


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二人の意見の対比。和解と殲滅。対極にありながらも惹かれあう二人。


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そして、親友の和解を望む言葉と騎士として戦いに身を投じることの狭間で揺れるカイ。


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活発で世間知らずのウリックと、常識人でおしゃまなレム。
そして、法力国家に生まれながら強力な魔法使いとして育ち畏怖されているシオン。


「レヴァリアース」は、カイの親友であり邪神竜ディアボロスを倒したとされる
勇者ザードの弟・ウリックと、道行きで出会った法力国家アドビスの王子・シオン、
愛らしい妖精・レムの3人が、勇者ザードの足取りを追いながら邪神竜ディアボロスを
探す物語です。時間軸としては「刻の大地」の数年前の話になっています。
結果的に刻の大地へと収束していく物語にはなりますが、この話単体でも
きれいに完結しているので読みやすさでいえば「レヴァリアース」が一番です。

夜麻先生の作品は圧倒的に未完のものが多くて
きちんと完結したとされるのは恐らく「レヴァリアース」のみなんじゃないかと
もっぱらの噂です。先生ご本人の体調によるものなのであまり強くは願えませんが
他作品も本当に好きな作品だっただけに続きを読めないのは残念です・・・。


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ファン待望の復刊画集。担当も初見時むせび泣きが止まらなかった美しさ。
https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1037971076&ref=list


それぐらい好きなものだったので、最近になって画集と愛蔵版がでたときは
歓喜に震えたと同時に「ああ。もう、本当に続きは描いてもらえないんだな」と
ひどく落胆したことを覚えています。
子供のときに大事にしていた本が再び綺麗な姿で拝めるようになるのは
とても嬉しいことでしたが、それが意味する寂しさを前向きに受け止めるには
自分はまだ幾分か若いのかもしれない、そんな風に感じた今日この頃でした。



少年とダークエルフと聖騎士の笑いの絶えない旅物語
「幻想大陸」
旧装丁

復刊完全版

勇者の弟と王子と妖精の旅物語
「レヴァリアース」
旧装丁

復刊完全版

少年とダークエルフと聖騎士のいろんな人々との出会いを紡いだ旅物語
「刻の大地」
旧装丁

復刊愛蔵版

(中野店/佐藤ま)
  1. 2016/08/25(木) 10:47:09|
  2. 中野店まりな

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