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立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花




こんにちはorはじめまして。まんだらけコンプレックス店のシン・百合マエストロ(仮称)内村です。
タイトルに美しい女性を3種類の花に喩えた都々逸を使ってみました。
なぜなら今回、紹介する漫画は『花』がコンセプトにあるのです。


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                           こうの史代 街角花だより

メインはひょんな事から会社をクビになってしまった「男には困らないが新しい仕事が見つからぬ」と言って
花屋のアルバイト募集に飛び込んできた「りん」と花屋の「うらら(店長)」の2人の日常を描いていったものです。
やや特殊なのはデビュー作版の「街角花だより(日和版)」と「街角花だより(明石版)」と2つの表題作が収録されており、前者が95年のデビュー作、後者が02年のまんがタウンオリジナル創刊に合わせた新連載版と同タイトルで7年の間があり内容も異なっているのです。この2編の間に単話が2つ。


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               いずれの街角花だよりも「りん」の失職から話が始まります




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                 でこぼこコンビですがうまくやっているようです。
           この、茎の切り口を焼くバーナーで服を焼かれていながらもタバコに
          火をつけている描写は2人の相性の良さが表れているようで凄く好きです。



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                           左:扉絵の2人の感じも仲良さそう!
                         右:りん は意外とアコギなやり方が得意です。



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作中このコマしかないのですが、縦いっぱいに使って全身を大きく描いていますが、この全身の緩やかな、やわらかいフォルムはタイトルの都々逸にある「歩く姿は百合の花」をイメージできますね。
また、人物だけでなくこうの史代先生の描くやわらかい街角の風景や人物は良き昭和の情景に懐かしさを感じます。



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そして、百合として紹介するきっかけは巻末間際に収録されている「百合色の人生」です。
第1案と第2案があり前者はこうの先生自身が酷評されていますが、現代の百合クラスタには第1案が問題なのです。
一応、店長もりんも全く男性との交友がないわけではないので色恋話もあるのですが、りんの好みの男性のタイプが店長に当てはまっていて・・・。
という、これまでの2人の仲の良い雰囲気と相まってこの話は百合好きのやる気スイッチを押してしまうには十分な展開でした。

百合度はライトですが、玄人志向の百合好き向けとして今回はこの1冊を選びました。
未読の方はぜひ未開拓のフィールドを広げてみていただければと思います。


追記
来る11月には「この世界の片隅に」のアニメ映画が公開されます。
「ブラックラグーン」と言うと印象が違い過ぎますがw「マイマイ新子と千年の魔法」「アベノ橋魔法☆商店街」など幅広く
コンテや演出で活躍されている片渕須直監督の最新作でもありとても楽しみです。
片渕監督とこうの先生と言えば、東日本大震災復興ソング「花は咲く」でも一緒に仕事をされていましたね。
11月の映画公開が楽しみです!!


それでは、ここまでのご清聴ありがとうございました。


(コンプレックス/内村)
  1. 2016/09/11(日) 10:38:50|
  2. コンプレックス内村

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