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オハゲのKK太郎と、味の素の広報の人がっかり

前前回では文庫判とオリジナルの差異がある作品について触れましたが、文庫判に何らかのプラスがあるものはわりと存在します。

多くは著名人による解説文や感想ですが、文庫判の「刑務所の中」(花輪和一)にはオリジナルにはない短編(「囚人の欲」「軽塀禁十日」)が2編も収録されていますし、久松文雄「冒険ガボテン島」の2巻はその後の後日談が収録されてます。

     オハゲ3

じゃあ文庫判が得じゃないか、と思う反面、花輪和一さんレベルの描き手ですと、絵の緻密さが如実に感じられるのがサイズ。A5判のオリジナルで堪能したいと思うのもまた事実ですから、こればかりはそれぞれの価値観で選ぶしかないでしょう。

もっとも正しい選択、でもムダも多いのは「両方買う」ですが、厄介なことに実はオリジナル版の次にコンビニ廉価版というのが発売されており、これに「囚人の欲」が初収録されています。それに「軽塀禁十日」を加えて文庫にしたのが講談社文庫判。ぼくは結局3つ全部買ってしまいましたが、後悔はしてません。なんたって面白いですからね。

さてそんな文庫のちょっとしたお得なポイントですが、最近知ったのは「おそ松くん」の竹書房文庫判22巻。赤塚不二夫と藤子不二雄の合作である「オハゲのKK太郎」が初収録されているのです。

     オハゲ2

この作品は少年サンデーの人気連載だった「おそ松」「オバQ」の合作で少年サンデーの昭和41年7号に掲載されているものですが、これが初収録(のはず)です。
内容はオバQとチビ太がいろいろな自慢をしあって「どっちがえらい?」とやりあうのですが、最後「人をよろこばせるのが一番えらいんだい」「サンセイ !! 」とマンガ家らしい結論で終わります。

でここで明らかになったのは、Qちゃんの手首の謎ですね。よくドラえもんはジャンケンでグーしか出せないから弱い、っていうネタがあるじゃないですか。Qちゃんの手首も指がないのでジャンケンは弱いだろう・・・とおもったのですが、

     オハゲ

じつはチョキも出せたんですね。意外に器用ですな。

あとチビ太のモノマネをQちゃんがするんですが、顔が崩壊してます。

     オハゲ4

これはやっぱ赤塚先生が描いたんでしょうか。ちゃんと毛がチビ太の毛のようにクニャってなってるところにも注目ですね。

ところでこの竹書房版22巻がイイのは巻末の解説が、大トリということもあって立川談志師匠なのです。でこの解説がまたすばらしい。タイトルがこうくるので

     オハゲ5

タイトルだけ読むとなんか「赤塚さんは自分だけでなく他人の味を出し活かすことが出来る男だ」みたいなイイ話にすんじゃないかと警戒するわけですが、談志師匠がそんな発想するわきゃないですね。

     オハゲ6

ア然としました。これで文章が終わってしまうんです! 「ていうのはどうかな」じゃないのでは・・・。

キチガイを伏字にしてしまったり基地外と記したりするのは凡人の発想なんだなと思うほかないですね。これ読んだら、味の素の広報の人は一瞬喜んで、そのあと複雑な表情したに違いありません。この解説読むだけでも購入の価値ありですよ!

それにしても来月藤子F大全集が刊行されやっと「オバケのQ太郎」が並ぶわけですが、実は封印期間といわれた2005年に、藤子サイドのマルCをちゃんととる形でオバQがひっそりと収録されていたわけですね。このあたりの経緯をもう少し知りたいところです。

  1. 2009/06/24(水) 22:47:23|
  2. 藤子不二雄

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