岩井の本棚、SAHRAの本棚

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銀行に篭城といえば

銀行に篭城・・・といえば、遡ること33年前の、三菱銀行襲撃事件ですね。

「襲撃に際して黒スーツにサングラスに帽子、くわえタバコといういでたちであらわれた彼は、間違いなくマフィア然としてキメていたにちがいない」「でもこの事件自体はあまりに凄惨で語る気がしない」とは、ナンシー関による事件および犯人・梅川昭美のイメージです。
あのナンシー関が「語りたくない」などというのは実は滅多にないことで、当時ナンシー関の本を100円棚でかたっぱしから集めていた僕は、女史の心に残るコラムの中でも、妙に忘れられないものになったのでした。

僕は年代的に、リアルタイムでの記憶はまったくなく、両親から「怖かった」「日本中がテレビに釘付けになった」と後年聞かされたことがある程度です。しかし、梅川の異様ないでたちと破滅的な言動や行動から、昭和犯罪史の中でも人々に極めて大きなインパクトを与えたのは事実です。たとえば

・金を入れるのが遅い!と怒り、躊躇なく何人か射殺
・篭城した銀行の行員を裸にして自らを囲ませ「肉の盾」にする
・生意気な行員の態度に激昂し、耳を切らせる
・その耳を口に含み「まずい!」と吐き出す
・女性行員にストリップさせる・
・半面「こん中で片親のものはいるか!」といって名乗り出た女性行員にはストリップを免除
・差し入れられたカップラーメンに「こんなもの、栄養がない!」といって怒る
・報道で間違えた名前で呼ばれて「俺の名前はアキヨシじゃ!報道の奴らにいっとけ!」と怒る
・母親に絶大な恩を感じていた梅川は「自分は死ぬだろうが、母親に金を残したい。なんとかならんか」と行員に融資を持ちかける
・ステーキと、シャトオ・マルゴー69年を差し入れろと怒鳴る
・何百冊もの思想書や哲学書などを読み漁り、反権力に傾倒・・・

などなど。今回記憶をたどりつつ事件系のサイトみましたが、案外覚えてるものですね。やっぱ衝撃あるですよ。

そんな「三菱銀行襲撃事件」ですが、昭和の事件を扱った犯罪アンソロジー集「現代猟奇伝」シリーズでは巻の2と7の両方にそれぞれ収録されてます。

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まずひとつめが「現代猟奇伝2」の「狂った時間」という題名で字岬(あざなみさき)という、なんとも失礼ながらきいたことがなく、なんともいえない人が描いてます。誰かの変名なのでしょうが絵はなんとなく見たことあるなという程度で。

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こちらの梅川は頭も切れるしそれでいて凶暴というイメージそのものですが、まあもとがエロマンガということで、人質にした行員たちを相互にセックスさせたりするシーンが出てくるんですな。例の「片親の娘には甘い」描写もちゃんとありますよ。

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「オラ、立たせてやらんかい」とフェラを強要したり「もういってやらんかい」と射精を強要したり。射精って強要できるのかよ!。まあほんと見てきたようなウソといいますか、エロ本のサービス精神ですね。

まあだってね、事実を事実としてここに書いたって仕方ないわけですよ。だってここはエロマンガですよ。エロ無しに行員の耳切ってくちゃポイ、「まずい」そいで「シャトオ・マルゴーよこせ」ではエロマンガにならんわけです。
でもそう考えてみたら、たぶんコンビニ本の実録事件マンガ本のほうが制約ないしページ数も多いから、もっとかっこいい梅川が描かれたりしてるんでしょうね。ちなみにそこまで手がまわってなくて確かめてませんが、きっとある。

でもってこっちの梅川はカタルシスというか、スプラッタ的です。行員バンバン射殺、眼ん玉吹っ飛びます。グロです。そういう時代だったなあ。だって89年の本だもん。話ズレましたが、梅川の外装をちゃんとおさえてるというか、ギャングきどりの服装に猟銃・散弾銃って基本設定は抑えてます。

で、この6年後にですね、まだこのシリーズは根強く続いてまして。なんでだろ。
まあ桜桃書房はこの年代、ものすごい数のエロアンソロジー集を出してました。月刊に近いものもありました。くらべると「現代猟奇伝」は1年1冊くらいのスローペース。このペースで出すアンソロって他にはまずないし、氏賀Y太の「真現代猟奇伝」の存在の異質さを鑑みても、やっぱりこのシリーズ、事件実録にこだわりのある編集者が中にいたんでしょうかね。

ただですな、エロアンソロの多くの部分をしめてるどうしようもない部分「きいたこともない人がジャンジャカ出てくる」はやっぱりここでも健在でして。

話変わりますが、企画モノ女優っていますよね。AVで。素人モノだ、熟女モノだとか。いわゆるピン女優ではない、と。十把一絡げで名前が出ない状況ですよと。
でもそれなりに見れるというか、異常に容姿が落ちる人というのはあまり出ない。というか、かなりにきれいな女優も多い。それだけ(不況で)AV出演希望者者の裾野が広いからレベルも高い、という話ではあります。

です、が、00年以前の、この当時のエロアンソロジーというのは、同人ブームとマンガ志望者というとてつもない裾野の広さを考えても、それでも納得できないくらい「なにこの人」感というか、そもそも本業でマンガを描いている人なのかも疑わしいレベルのヒトがやっぱりジャンジャカで出てくるわけです。エロアンソロに出てくるしょっぱいヒトたちの中でも、本当にドヘタな人が、この「現代猟奇伝」には集まってたんですよ。奇跡的なまでに。

その分だけプリミティブで、衝動が筆を上回ってる、偉大なる空回りを生んでいる作品も少ないながらもあり、平成の貸本マンガみたいなところがあります(これは前述したコンビニ実録マンガにもそういうとこありますわね)。そういったことを加味しても、「現代猟奇伝7」の「ソドムの市」に出てくる梅川は納得できない技術レベルかつ描写だらけです。だらけなのです!!

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表紙からしてなんだかどうにも奮い立つものがないガサツさというか、いいことがはじまるヨという感じがミジンもないというか、ダメな方向で「先様の言いなりになるしか苦痛を逃れる方法はないな」、と諦念に満ちたような印象をあたえる自殺的な絵といえます。ここまでのなげやりさは95年当時でも稀ですね。

ジャケが「トーン貼っときゃ描かなくても背景埋まんだろ」感に満ちてまして、いったい何時間で何枚の原稿をやっつけたのか訊いてみたいところであります。そもそも表紙に作者名がない、というスパっとした潔さも素晴らしい(というか名前をさらしたくなかったのかも)。
ちなみに鮎川あおいが描いてます。当時のそれなりに売れっ子だった作家さんですね。

なにからなにまでガッカリな出来ですが、まず梅川の外観。これから銀行に押し入るって時に礼儀正しくギャングの格好してくような人ですよ? ニーチェに傾倒したり、女子行員に「お前らソドムの市って知ってるか!」って問いかけるような人ですよ? 梅川には学歴はないけれど学がないことを気にして背伸びして感じがある中二ぽさがないとダメなんだよ! それがなんだ。渋い木製ストックの猟銃じゃなくて、日本じゃ手に入らないM16手にしたパンチのオッサン、これではただのヤクザですよ! 

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とにかく線がヘロヘロ、しらたきのようで「下書きしたのかな?」と疑わざるを得ない出来具合です。全編がこれなのです。1年に1回のスパンで作ってる締め切りのあってないようなもののアンソロ集に、この出来のものを乗せる必要があるのかしらというほかないですね。

で、エロアンソロ集ですから、利き手を高射砲に添えて炸裂弾を装填する猛訓練(東陽片岡リスペクトな比喩です)のための露払いが必要なわけですが、ここからがすごい。

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服を脱げというのは展開上アリですが、3コマ目の「ダダダダ」がすべてをどうでもよくさせますね。暴力的かつ理知的なところがまるで皆無の梅川です。

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で、行員同士でセックスゲームをはじめるぞという。狙撃されないために行員を肉の盾にしたのに、セックスゲームさせるのは狙撃される気マンマンなんじゃないかなどというのはナシです。エロ的お約束です。しかし・・・30分以内に射精した奴は殺す、と。やれなくても殺します。と。すごいルールですね。

猟銃を突きつけられて勃起して、なおかつ30分も挿入せよなどということを求める梅川。そんな状況できちんと勃起する行員もすごいが、その緊張感で高まってしまいうっかり射精する男性行員。度胸ありますな。AV向きです。

で、こんときの梅川の言葉が最高にいかす!

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「いいか 射精したら死あるのみだ!」

もう篭城ではないですね。押し入り強盗でもない。しかし間違いなく素晴らしいセリフであります!
いま検索したら「射精したら死あるのみだ」で検索しても上位に全文一致が出ませんので、つぎから「まんだらけのトップページを経由しないで岩井の本棚ブログに飛びてえな」と思ったらこの言葉で検索かけていただければ最も早くこのページにたどり着けるかもしれません!

で、この後梅川も乱交に参加したり、イった女性のクリトリスを切れとか命令した後、めでたく射殺されこのマンガも終るわけです、はい。

いや、しかし「シャトオ・マルゴーよこせ」どころか、「野田内閣総辞職せよ」とか言ってる時点で、今日の立てこもり犯が梅川レベルではない当然としても(50歳と報道されたあとに32歳と訂正しろと命じたあたりは梅川チックですが)、やっぱり世への恨み方が度数が違うという気がしますね。生まれや周囲への怨嗟がハンパないんです。

あと、梅川はこのときまだ30歳ですよ? ぼくも自分のトシを考えると思うのですが、昭和の30歳といまの30歳とはぜんぜん違う。

まああとなにがすごい、っていったら、この梅川と交際してた女性、というのが、山口組組長襲撃事件こと「ベラミ事件」で名をはせた鳴海清とも内縁関係にあったという事実です。鳴海清が惨殺された後、梅川と交際したとあるのですが、パッと散った邪悪な花火ともいえるこの二人と連続して交際してた、って、どんな肝の女性なんでしょうね。ちょっとすごすぎる気がします。





しかしまあ久しぶりの更新がですね、これでおわってしまうのも殺伐としてしまいすぎてるので、今日の週刊誌からみつけた、好いたらしい画像もいっしょに乗せましょう。

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いまいちばん面白い、というかムフフな個所がてんこ盛りなマンガ、ヤンジャン「サムライソルジャー」より、悲嘆にくれて麻薬をやり音楽に没頭、ウオオオオと叫んでキメまくるイジメられっ子です。いやあ今回の「サムライソルジャー」、最後のコマで大爆笑しましたね。

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アクションからはドラマにもなった人気作「幸せの時間」、あまりに結ばれすぎて饒舌になりすぎるふたりのおセックス。この男の人いつもこうなので、きっと「きみは最高だ!」とか云わないと勃起が維持できないタイプの人です。

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最後はコレ。スペリオール「ラーメン才遊記」。ラーメン屋でケータイを充電するイヤな客、というシーンで出てきたんですが「イエース!アイ・アム・ノマド! ノマド! ノマド!」と大連呼。バカかお前!

「ラーメン才遊記」はラーメン二郎のことを「ラーメンドキュン」と名前を変えてモチーフに出し、客が「ドキュンイズナンバーワン!ドキュンイズナンバーワン!」と騒ぐなど、世の中の話題になってる何かをちょっと小バカにしたキツい物言いをするときがそれなりにありますが、今回のノマド嘲笑もすごいですね。

ちなみにイエースアイアムノマドで検索しても上位には何もないので、「まんだらけのトップページを経由しないで岩井の本棚ブログに飛びてえな」と思ったらこのイエースアイアムノマドで検索かけていただければ最も早くこのページにたどり着けるかもしれません!

じゃあ、またね!
  1. 2012/11/23(金) 00:53:32|
  2. こねた

おっさんが考えるきゃりーぱむぱむ(発音できない)

芸能界において奇抜なものは注目を集めやすい、というのは鉄則ですが、80年代は「日本語をしゃべる外国人」というだけでタレントになった人がたくさんいます。90年代になるとオカマちゃんがタレントに、90年代後半にはちょっと変わった教授や評論家サブカル的な人気者もタレントとして消費されました。麻原彰晃がとんねるずといっしょに人生相談に出てた、って今考えるとすごい話です。

そんな中でもギャルというのは鉄板で供給され続けるキャラクター。神田うの以降というか、傍若無人キャラとかお騒がせ女子、みたいなノリで、この枠を争ってるグラビア美女あがりはたくさんいるわけです。

神田うのなんて、人々の印象に残る仕事なんて何ひとつしてないのに、なぜか季節季節でテレビに出てきて記者に囲まれてコメントしたりしてるでしょ。あれ収入はともかくとして、超勝ち組ですよ。何の仕事でのし上がったのか分からないけれど、いつの間にか全員名前知ってるなんてことは実社会じゃあそうそうないよ。

で今年になってきゃりーぱみゅぱみゅがブレイクしたのですが、中田ヤスタカのエレクトロを歌う、原宿系のバリバリなサブカル女子にもかかわらず、テレビでしか芸能にふれないオトーサンからみたら「ハデな格好したギャル」にしか過ぎないのかな、と思うような認識の模様。きゃりーぱみゅぱみゅとローラを同じ枠だと思ってるオトーサンは多そうです。

何故そんなことを思ったのかというと今週のビッグコミック「そばもん」読んだからですね。
「そばもん」は流れの蕎麦職人が主人公で、旨い蕎麦まずい蕎麦を「何故ダメか」まで含めて素人にも分かりやすく説明してくれる稀有な漫画で、最近では手打ちと機械打ちの差と利点欠点の話がよかった。

蕎麦好きにとっては手打ち至上主義というのは過去の思想ですが、手打ちだからといって何でもありがたがる人、機械打ちだからといってすべて否定する人、というのはまだまだ少なくありません。「水まわしは手で」「切りは機械で」「圧延はどうしたらいい」など、踏み込んで話しています・・・それでも、ときどき変な描写や説明もそれなりにあったりはしますが。でも分かってる人がちゃんと取材してるな、というのは感じますね。

で今号は「スーパーで売ってる家庭用のそばつゆはなんでこんなにマズいんだ」という話の続き。職人みたいにそばつゆをしっかり作るのは厳しいから、せめて市販のつゆを美味しく食べる工夫はないか・・・というのがテーマ。ですが、市販そばつゆマズいと訴える男性の娘がなんか。なんかアレです。名前も「ぱみゅ」ならぬ「みゅう」だし。

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・・・まあこれだけではわからない。頭の上になんか乗っけることが多いきゃりーぱみゅぱみゅみたいにデコっただけなのかもしれない。まあ絵が古いことはさておくとしても・・・。でもこっちの絵を見て確信しましたね。

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右上のはこないだ出たCD「ぱみゅぱみゅレボリューション」限定版のジャケから。そのまんまサメ乗ってますね。
真ん中のは「もしもし原宿」のジャケからのインスピレーションです。

まあここまではいいとして、あとの3人があからさまにテキトーに描いた想像上の女子ですね。左の子とかKISSみたいになってるし。エレクトロというよりこれはグラムロックかメタルの人だよ。

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そんなきゃりーみたいな子が「ざるそば~~」「おそば大好き~~」。空想上。あまりに空想上の生き物です!

しかしよく考えてみてください。作者の山本おさむはもう60近いわけで、そんなヒトがきゃりーぱみゅぱみゅをちゃんと知ってるというのだけでも気が若いという気もします。主人公が作者を投影したセリフで「またしても混乱する昭和の人」「時代に取り残されていく自分を感じる」なんてのも出てくるし。ビッグコミック4兄弟の中でももっとも年齢層が高い「ビッグコミック」連載だから、読者的には「最近の若い子は奇抜だねェ」なんて意見の方が大勢でしょうしね。

でも、でもですよ。「Hey!ブルースマン」など描いているくらい音楽に造詣が深い氏だから、ひょっとしたらリアルで聴いているのかもしれない。山本おさむよりも1歳年上の小林よしのり(58)が、AKB総選挙にあれだけ熱く語る昨今、山本おさむがきゃりーにハマっててもおかしくは、ない・・・ですよね。 

・・・待て待て、どこのテレビつけても雑誌読んでも乗ってるAKBにハマるのと、原宿系はぜんぜんちがうだろ! 
  1. 2012/06/08(金) 22:17:40|
  2. こねた

妙にネコみたいなザク



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久しぶりに岡崎優版のガンダムを読んだのですが、やっぱり「子供向けなんだから細かいこといわなくていいだろ」感が最高ですね。「くそ、しょうがねえな」「ちっ、今度は赤い彗星ぬきかい!」と悪態をつくアムロ見ると心が和みますよ。

でも、結局ファンが一年戦争にやたらにこだわり、一年戦争の外伝ばかりを求めたりするから、バンダイやサンライズがこつこつと新たな機体を出しては「実戦投入された7機がすべて撃墜された」だの「試験的に2機が投入されたが、それ以後凍結された」だの「わずかにグラナダで試験的に投入されたのみで終戦を迎えた」などという後付設定がいまだに追加されたりするんですよ。

そんな状況だからこそ「シャアがアッガイに乗るなんてなしだろ」「ゾックが宇宙空間とかマジ」みたいな鵜の目鷹の目で見るわけで。だって初出の「冒険王」って小学生向けの本だよ。小学生は「ゾックは水中戦用に特化したMSで、製作された3機でも無重力での運用は確認されていないはずだが」とかいわんでしょ。有名になりすぎちゃったからツッコまれが多いというのはあるよね。

でも岡崎版のよさはザクが本とにザコっぽいところなんですよ。

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本編で言うと「ククルス・ドアンの島」の回のような画というか、全編通して岡崎先生が「ザクってパイプとか多くて描くのめんどくさいよな」ってモロに出てて、なんだが全身がゴムで出来てるような柔軟さに見えます。

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なんか顔が太った雄ネコのようですね。憎たらしい顔をしています。

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せっかくこのコマはリアルに描いてるのに、この射出の仕方! 一説には、岡崎先生の家にテレビがなくて本編見てなかった、という話ですが、それゆえにこういうカッコイイ描写がなされたと思うと、テレビなくてよかったなと思う次第です。ていうか、テレビない人になぜアニメのコミカライズを頼むんだ、秋田書店!

そしてこの雑魚っぽさはアムロもあいつら弱いよね、とばかりにこの言いよう。

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岡崎版アムロは口が悪いことで有名ですが、アムロといえばナイーブ、機械オタク、というイメージを脱却した肉食系アムロ。ジオンはすごく憎むし、街頭テレビでギレンの演説見て、テレビの画面を鉄拳制裁したりする! この熱度の差はなんなんだ! 

本家アムロと肉食アムロが二人でラーメン二郎にいったときの呪文は

アムロ・「麺半分・カタメ・ニンニク少しで」食券小ラーメン。
岡崎アムロ・「ヤサイアブラでニンニクマシマシ」食券大豚

くらいの差があります。いや、本家アムロがひばりが丘の(小)、岡崎アムロが富士丸の要町店で火山、くらいかな・・・ってちょっと分からなくなってきた! 量産型ザクはキャベツ多目の三田本店、ジムはモヤシ多めでアブラマシマシな桜台、ゴッグは仙川っぽいよね! もっと分かりにくくなった! 
  1. 2012/03/13(火) 22:52:00|
  2. こねた

進化

先々週のスピリッツ、「バンビーノ!SECOND」で、気になる箇所が一個ありました。

新たなる支店の立ち上げ、そして売上が続かず定着するまでの苦しさ、新たに入った味オンチの新人(ドくされ)との確執、外タレがホメてくれたおかげで店に客が、なんとか店に活気が取り戻せ、やっと訪れた短い短い夏休み。。。料理漬けだった伴にひと時訪れたバカンス。そんななか、彼は同僚の誘いを断ってまで、何をするのか? と思ったら・・・

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なんとファイブスター物語のレッドミラージュを作るのだった!! 

「いよいよアイツに挑む日がやって来たばい!」
たしかに、いよいよという気がするブツですが、生半可な技量では散々たる状況になるのもまちがいないブツです。スキル、道具、時間、すべてに余裕がないとチャレンジャーにはなれません。
僕はこういう細かい組み立てとか塗装とかまったく出来ないぶきっちょですけれど、も、それでも10代の頃は大きさ3センチくらいのメタルフィギュアの塗装とか難なく出来てました。若いってすごいですね!今は手先を使わないせいか、鈍ってしまってますが・・・。

さて、伴君はというと、プラモの製作とかしない僕でもああこりゃ道具にそれなりに金かけてるなーと思う装備にみえます。

でもね、こういうのみて、必ず本格的にかじってる人はいやあダメでしょ、っていうわけですよ! でも、でもカレはこんなところから始まってるんですよ!

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「1年戦争編は最高ばい!」とかいってるレベルからです! もちろんプラモ作る道具というのは、見える限りニッパーしかないのでスナップフィットキットですし、塗装もしてない! パーツ外して組み立てるだけ、素組み未塗装から、ここまで進化するものなんです! シャアザクでキャッキャ喜んで「認めたくないものだな・・若さゆえの・・・」とかいってた奴が「見る角度ば変わるごとに全く違う形状に見えて破綻がない」という、あの美しさを端的に表現できる人間になっていようとは! 
えっ!とおもってこのシーンが出てくる「バンビーノ」1巻初出を見ると6年前。6年あれば人間はここまで進化するわけです。やっぱり若い頃というのはすごいものですね、好きなことに対しての吸収力が違うというか。

まあ、それを進化してると見るか、穴に深く落ち込んでいると見るかは人それぞれではありますが。たぶんこのまた6年後にはさらに症状が悪化してて、グンゼのハイテックモデルの戦車シリーズの未開封品を複数個集めて老後の楽しみにしたり、ゼネプロが出したペーパークラフト版メーサー殺獣光線車をつくったりし出すのかもしれません。

でもそれは世間的には悪化ですが、まんだらけ的にはまちがいなく正常進化です、進化なのです!
  1. 2011/10/20(木) 22:52:10|
  2. こねた

山田花子

昨日は青山景の自殺を知って、いろいろと考えさせられました。


初めて彼の名前を知っただろう人も多いでしょうし、どんな作品を描いてた人なのかな、と作品を新たに読む人もそれなりにいるでしょう。

ただ、自殺したことでそういった「死」についてのフィルターを通して読もうとするのなら、あまり期待する結果は得られない作家なのではと思います。彼の作品群から「それ」を嗅ぎ取ろうとするなら、おそらくどの作家からでも「それ」はかぎ取れるのではないかとすら感じるのです。

自殺した作家というと、そのことで名前がいっそう広がった作家の二人が山田花子とねこぢるでしょう。

とくに山田花子に関していえば、自殺する以前というのはお世辞にも売れている作家ではなく、それがQJの「消えたマンガ家」からの再評価と「それ」のフィルターをとおしての新規読者の獲得・・・という流れがあります。
山田花子のその生き様を知ってから作品を読んだ人が多かったのもその流れを加速させました。みんなが(言い方は悪いですが)、怖いものみたさと好奇心にサブカル的な言い訳をつけて、彼女の被害妄想が表出しまくっている作風を「自殺に追い込まれた人の作品」「精神を患う人の作品」としてしか眺めてなかったのではとも感じてしまいます。あの被害妄想の中には冷徹な客観視があるのですが、そこは前述の作風に覆い隠されて評価されていたのではないでしょうか。(余談ですが、福満しげゆきの一種独特なネチッこさも、どっかでどう曲がっていたら山田花子のような作風に至ってたんじゃないかと思ったりもします)。

さて、「消えたマンガ家」「自殺直前日記」のブレイクで山田花子が一躍注目を浴びていた96年、こんな本がひっそりと発売されています。

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長期にわたる連載では、後半巻数に至るほど刷り部数が減っていくという関係上、後半の巻数の入手が困難になります。この「ハロー張りネズミ&ハリネズミ交遊録」は別巻ではなく24巻という巻数がきちんと振られていることもあり、正編23巻では中途巻セットになってしまうというのがなかなかややこしい。
またこの本もハリネズミシリーズが連載終了してからけっこうたった頃にぽつんと発売されたこともあり、ここまでそろえて全巻を持っている人はかなり少ないのではないでしょうか。

島耕作シリーズにおける「島耕作の優雅な日々」と同じような扱いですね。

内容はというと、当時のヤンマガ連載陣と弘兼さんの文字通り交遊録というか、あってみたときの印象が語られているのですが、これがなかなかに読ませます。
「すぎむらしんいちは大のソニー狂」
「有間しのぶは毎日オナニーだけはする」

「きうちかずひろの背中にはモンモンが入っている」
「楠みちはるはファミレスの回数券を集めたり、けっこうセコイ」
「木内一雅はソープランドのボーイをしていた」

といったように、ここでしか知れない情報が満載。まあ弘兼さんだからここまで書いても怒られなかった、というのもたしかにありますが・・・

そんななか、「神の悪フザケ」でデビューしたばかりの山田花子も、何の縁なのかこの交遊録に登場するのです。これが誠に、僕らが考えている山田花子象を裏切らないもので・・・。

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それにしても、弘兼氏は似顔絵が抜群に上手いですね。特にこの目つき。僕らが写真で知る山田花子にそっくりで。このエピソードの初出は89年ではないかと推測ですが、ヤンマガに「神の悪フザケ」が連載されていた当時、亡くなる数年前です。

しかし、自殺した人、精神を病んだ人・・・というフィルターを抜きにしても、かなり稀有な、相当のコミュニケーション能力の欠如が傍目からもわかる人だったのかもしれません。なにしろ対談相手は間違いなく社交的でおしゃべりな弘兼氏なんですから・・・。氏も彼女を「緊張して黙っていた」といったさまでは表現しておらず、あまりに特徴すぎる新人として扱ってますが、これが表現できるギリギリだったのかもしれません。

しかしこれを見て「いかにも自殺に縁がありそうだ」などと考えるのは早計です。ぼくらは情報をすべて知った後から読み返している立場なので、そういう風に「読んで」いるからです。山田花子を何も知らない最近の若い子に見せて、彼女が自殺しそうに見える?ときいても、たぶん答えは陰性だと思うのです。

山田花子の消費のされ方が良くも悪くも上記のように偏ってしまったことは反省として持っておくべきかもしれません。青山景さんについても、個人的願望ですがちょっぴりそう思います。



































































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なんか体のイイこといってて自分で自分が気持ち悪くなったので、いちまいくだらない画像をどうぞ。

  1. 2011/10/13(木) 23:05:42|
  2. こねた

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