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岩井の本棚、SAHRAの本棚

スタッフがマンガ界のニュースとおすすめマンガを紹介します!

おきなわのまんが「山原バンバン」




最近「翔んで埼玉」「グンマを知らない」などの地方漫画が盛んです。


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というわけで沖縄の漫画をひとつ紹介します。
大城ゆかさんの「山原バンバン」
この表紙から分かるとおり、ページを開くとそこには優しい絵柄と物語が広がっています。


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こちらの作品は沖縄の漫画雑誌「コミックおきなわ」に連載されたものであり、出版社ボーダーインクも沖縄の会社…作者の大城ゆかさんも沖縄の方とのことなので、100%沖縄!なコミックと言えます。


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方言もちらほら…注釈付きなのがうれしいですね。
ちなみにタイトルも沖縄読み、「やまはらバンバン」ではなく「やんばるバンバン」と読みます。
地元民のみならず観光客の方にも愛されて来た漫画は、長く親しまれるのに納得、
この雰囲気…何気ない会話の一言からも感じ取れる暖かさが好きです。
作品がほのぼのと素敵な印象を持つのは沖縄産ならではでしょうか。
この暖かさにぜひ触れてみて下さい。

山原バンバン
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(担当:せきロ)

  1. 2016/11/07(月) 10:56:45|
  2. 中野店せき口

ねじ式と江口寿史




まんだらけの通販ではこのようなものも扱っております。


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こちらは「ねじ式」の夜汽車のシルクスクリーンです。


サイズ:771mm×1011mmというデカさ。
この色合い、この迫力…部屋いっぱいを不思議さと不気味さで包み込んでくれる素敵な一品。
こうして見ると、「ねじ式」は漫画としてだけでなく一枚絵としても素晴らしい絵であることが解ります。

ところで、そんな「ねじ式」のパロディで私が最も好きなのが、


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パロディ漫画と言えばこの方、長谷邦夫による「バカ式」。
こちらは、ねじ式の世界にバカボンの親父が迷い込むものです。

それに対し、ねじ式の人が別の世界へと迷い込んでしまうパロディが、


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江口寿史による「わたせの国のねじ式」です。
ねじ式の人がせいぞうワールドに足を踏み入れると、


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せいぞうキャラに翻弄される結果に…。
「オーケー じゃメシにしよう」


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この話が収録されているのは「江口寿史の爆発ディナーショー」。


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収録されているのはギャグであり、パロディや下ネタ、そして実験的なものもあってお腹いっぱいになるのですが、
この本にはさらに、


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デビュー前、17歳~30歳の写真とその当時の絵柄が載っており、昭和期における江口寿史の変換を見て取れます。


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今ではイラストレーターとしても高い評価を得ている江口寿史、一枚絵でしか知らずどんな漫画を書いているのかと興味を持っている方にも、
未読のファンにもおすすめできる一冊です。ぜひ。

江口寿史「爆発ディナーショー」
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(担当 中野店せきロ)
  1. 2016/09/24(土) 11:00:16|
  2. 中野店せき口

2016年上半期のベスト




気付けば2016年もとっくに折り返してました。時の流れるはいとマッハなり…。

今年もやりたかったけどやれなかったことがあったな?などと悔やむ時、脳裏に浮かんで来たのがコレ。


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後悔チンポ立たず!


この最強の名言はGTOから。

まさにそうだな、と感じる今日この頃です。

皆様、充実した日々を過ごされておりますでしょうか。


さて、今回は上半期に読んだ漫画で一番面白かったものを。

西出ケンゴロー「ウメハラ」です。


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以前、渋谷の平嶋さんコンプレックスの飯田さん、が紹介しておりどんなものかと読みましたが、すごかったです。


90年代ゲーセンの近寄りがたい雰囲気や強者同士のハイレベルな戦いも巧みに描かれていますが、注目すべきは「ゲームやって何になんの??」という描写。

例えば、とある凄腕プレイヤーが軽い感覚で遊んでいた頃には友人たちから賞賛されていたにもかかわらず、その熱が増すと、


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「ダサくね?」と嘲笑の対象に。


とある家庭では父親にゲーセン通いを知られた時、


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「は?…(呆)」


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「お前はゴミみたいな人生を送りたいのか!?」と、ガチの説教。


表情、台詞、絶妙。

ゲームを題材にしながらも「ゲーム強くて何になんの??」という見方を内・外両面からしっかりと描いています。

そんな空気の中でも自分を貫き通すプレイヤー達の姿はかっこよく、他人に理解されなくてもやりたいならやるべきだなと考えさせられます。

90年代のゲーセンの懐かしさと格闘ゲームの熱さを感じられる作品、ぜひ。


ご注文はこちらから。

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(中野店 せきロ)
  1. 2016/08/10(水) 13:31:01|
  2. 中野店せき口

三好さん






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上の、たった2ページで完結の物語は三好銀「三好さんとこの日曜日」より。
日常を綴った漫画ではダントツに好きです。
男女二人と一匹の猫の普通…ありふれたように見えて特別。
ごく自然な生活の瞬間を切り取った作品は、90年代前半に描かれたものですが今読んでも違和感のない普遍的で独特な物語です。
中盤からはページ数が増え多少のドラマ性を持ちますが、それはそれで素敵さと不思議さが調合された爽やかな読後感をくれます。


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こちらは「いるのにいない日曜日」から。
内容は先の「三好さんとこの日曜日」に収録されなかったもので、実質の2巻。

さて、梅雨が終り季節は夏。
せっかくなので夏っぽい漫画を紹介しようと思い本棚を眺めた所、まさに適したタイトルがあったのでそれも。


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2000年代後半に先述の三好銀が発表した連作「海辺へ行く道 夏(←リンクをお願いします https://ekizo.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1028842346&ref=list)」は、海のある町を舞台にそこへ住んでいる人とやって来た人の出来事を描いた漫画。
おそらく誰もがタイトルと表紙から感じ取るであろう印象は、本を開いてもそのまま。
昼も、


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夜も…


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静かに爽やかに。
切なさ、悲しみ、喜びが詰まった作品、ぜひ。



三好銀の作品はこちら。


中野店/せき口

  1. 2016/07/01(金) 11:43:49|
  2. 中野店せき口

北冬書房の本はどんなものなのか?





北冬書房から発行された雑誌「夜行」。ガロ系にカテゴライズされがちですが、北冬書房には青林堂や青林工藝舎と似て非なるムードが漂っています。


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前回は13号を紹介しましたが、今回は18号についてです。
この本には伊藤重夫未収録作品「反省生活入門」が掲載されています。


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4コマ形式の短いエッセイながらも視点、間、言葉で伊藤重夫らしさが溢れる作品です。
勿論こちらも本誌の推しポイントなのですが、注目して欲しいのは以下の2名。
両名とも夜行感全開のいかした漫画を描いています。


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1人は映像作家としても知られる山田勇男、今号には氏の漫画集「戯れ」にも収録されている「日向の匂ひ」が収録。
扉のフォントでもわかるように、夜行18号の表紙デザインも山田氏によるもの。


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肝心の内容はと言うと、日記をつけている中年男性と少女が表を歩き、短い会話をする…出来事を記すとただそれだけの漫画ですが、独特な絵と文章・余韻によって、僅か8Pの話にも拘らず読者へ強烈な印象を与えます。


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世界観の情報は少なく、登場人物も実質二人。
その状況でほんのいくつかの何気ない台詞が響くのが不思議です。
詩的な漫画を好む方はぜひ読むことをおすすめします。


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もう1人は、この本でしか見た事がない作家、雨川ミユキ。「失敗」「或る事件」と1冊に2編掲載されていますが今回取り上げるのは後者の「或る事件」。


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恋。と、それにより軌道をはずれた日常。
駆け落ちした過去を悔やむ男、この現状は「俺のせいだ」と。


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それでどうするか、というと、どうすることもできず………ただ哀れに日々を過ごすのみ。


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夜や雪の不気味さ・静けさ・不安と希望を描く表現力を有しながらも 雨川ミユキ氏の作品はこの2つだけ。
ここではお見せしませんが、ラストのページの男の表情や文章…絶妙過ぎるのに、なぜ他に作品を残していないのか?不思議でなりません。
本誌はその他にも三橋乙揶に菅野修、南日れん、齋藤種魚と、夜行とその後継誌 幻燈でおなじみの作家たちの漫画が収録されています。作品群が織り成す暗さ、明るさ、日常、抽象は幻燈にも共通する北冬カラー。北冬書房の本はどんなものなのか?それが存分に感じ取れる1冊。ぜひ。


夜行18号はこちらから。


北冬書房の本はこちらから。


(中野店 せきロ)

  1. 2016/05/23(月) 10:46:38|
  2. 中野店せき口

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