タイトルを見て思わず「オーッ!」と反応したアナタ、はいアラフォー以上!
このセリフはかつて日本テレビ系列で放送されていた「ウルトラクイズ」という番組で使われていたあまりにも有名なフレーズでございます。
あ、あれでしょ?ダチョウ倶楽部とか出川哲郎などのリアクション芸人がブレイクするきっかけになった、あと丹古母鬼馬二も出てた・・・惜しい!そっちじゃない!「お笑い」付かない!
だいたい丹古母鬼馬二はどちらかというと「たけし城」でしょうが!
そう、正式には「アメリカ横断ウルトラクイズ」。毎年秋頃に放送されていた視聴者参加型のクイズ番組で、
国内予選を勝ち抜いた挑戦者が決勝の地ニューヨークを目指してクイズサバイバルを勝ち抜き、
二人しか到達できない決勝の地ニューヨークを目指すという今ではとても考えられないスケールのものでした。
レギュラーシリーズの放送が24年前の1992年に終了したもののその影響力はとてつもなく、
一時は全国のクイズマニアを集めて日本一を決めるという番組もたくさん作られ、
ちょっとしたクイズブームが巻き起こりました。
現在でも放送されている「高校生クイズ」も、もともとはウルトラの高校生版として始まったものです。
その他にもバラエティ番組などで「クイズ」となると、ことあるごとにウルトラ
クイズのBGMだったりシチュエーションだったりがパロディで使われることも多
いです(若い人には通じないでしょうが・・・)。
しかし今のクイズ番組というと視聴者参加型はすっかり鳴りを潜め、芸能人や有
名人が知識を競うものが人気の昨今。クイズブームはどこへやら・・・。
しかし、そう思っているのはテレビでしかクイズに接することのない方だけです。
古くからのクイズマニアが作り上げた世界がウルトラクイズによって爆発的に裾野を拡げ、
今なお「競技クイズ」という確固たるジャンルとして各地で(テレビ抜きでも)
大会が行われていたりしているのです。
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介いたしますはそんな「競技クイズ」を題材にしたマンガ。ついにこんな作品が作られる時代に・・・。
杉基イクラ『ナナマルサンバツ』読書家で知識豊富な主人公がひょんなことから入学した高校の新入生歓迎会でクイズに触れたのをきっかけにのめりこんでいく様子を描いた作品です。
はい、これですね。
ちなみに監修を務めている「セブンワンダーズ」はウルトラクイズのチャンピオンが設立したクイズ制作会社。もうお墨付きです。
劇中にいきなり問題集。単行本の巻末にも問題集が掲載されています。
昔から有名クイズ王らによるクイズ攻略本が多数出版されていましたが、それらに綴られているようなクイズにおけるセオリーや細かなテクニックなどがところどころに登場します。
まさに“研究会”ですねぇ。
もうスポ根です。しかし実際のノリもこんな感じなのではないでしょうか。
早押し機の代わりに電卓。これは僕もマネしました。
しかしこればっかりだと
ただのクイズヲタのためのマンガになっちゃいます。
ちゃんと高校を舞台にしたマンガらしさもあり。
(やっぱりストライプなのね・・・)
これすらもクイズソース。
ミッション系女子高もありーの。
新ジャンル“弱電女子”!!
ちなみにこの“弱電女子”をググッたら、このマンガ発のよう(他に出てこなかった)。
でも最近ロボット工学をアートにする女性クリエイターも出てきているしこれから来るかも??
というように、競技クイズのなんたるかが楽しみながら且つ分かりやすく学べる、教則本としても有用な当作品です。
どーですか、お客さんッ!!
(担当 清水)
《 今回紹介の作品の通販はこちら 》
杉基イクラ ナナマルサンバツ
- 2016/02/15(月) 10:48:34|
- 中野店清水
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元気ですかーッ!
いきなりローカルな話題で恐縮ですが、私の日々の楽しみのひとつにtvk(テレビ神奈川)で毎週月~金曜日に放送されている朝の音楽番組『sakusaku』を見るというのがあります。
ローカルといえ関東以外のいくつかの地域で放送されているようですし、DVDや関連書籍も出ていて、後に大スターとなる木村カエラが新人時代にMCを務めていたということでご存知の方も多いのではないでしょうか。
ちなみに同番組のファンのことを“サクサカー”と呼びます。
それはいいとして、いったい『sakusaku』とこのコーナーの趣旨である「マンガ」とどういう関係が?
「sakusaku」「マンガ」・・・この二つのワードだけでも『連想ゲーム』の加藤芳郎センセならきっともう答えているし、大学のクイズ研究会なら既に早押しボタンを押しているでしょう。
あ、でも『連想ゲーム』でいえば水島裕さんだったらきっと爽やかに誤答しているかもしれないのでもったいぶらずに本題へ参ります!
今回ご紹介いたしますは二作品!
まずは
原克玄『るみちゃんの事象』(小学館)。
ビッグコミックスピリッツ誌で連載中、2015年にはドラマ化もされました。
そのドラマで主人公・郁野るみを演じたのが件の『sakusaku』先代MC・トミタ栞嬢。はい、つながった!
『sakusaku』が自身初のテレビレギュラーということでMC就任当時はなかなか発言がままならずモジモジしていたトミタさん。
そんな彼女が番組を旅立ち、音楽活動とドラマ主演・・・この成長物語におじさん、泣きそう。
しかし原作が好きで読んでいた身としては、そんないたいけな少女であった彼女がるみちゃんを演じるということにwakuwakuというよりは多少なりとも心臓がbakubakuする思いでした。
だって、るみちゃんってこんな子なんですよ、奥さん!
テンションがやたらと高いかと思えば、
感情の起伏が激しい。基本情緒不安定です。メンヘラの気もあり。
しかも毒舌。
そして品がなく!
結構キツめの下ネタもあり。
しかし年頃なので恋もします。
しかし結果から言うとドラマの方は評判よかったようで、トミタさんも立派にるみちゃんを演じきってくれました。新たな扉、開いちゃったね!
原克玄センセの作品は他代表作『みんな生きてる』『かばやし』を見ても、ほぼ全編が「ボケ」と「ツッコミ」によって構成されています。
昭和のギャグマンガだと受け手のリアクションはだいたい「アホかー!」だったり、ボカッ!って殴ったり、はたまたズッコケたりというオーソドックスなイメージだったのですが、
原克玄作品のそれは非常に現代のテレビバラエティ的というかお笑い、もっと言えば漫才的です。
「ボケ」の発する言葉を受け止めて咀嚼し笑いの効果を増幅させる。風車の理論だ!
原センセはお笑いからかなりの影響を受けていると思われます。るみちゃんがたまに関西弁になるのもその表れではないでしょうか。
それだけにどこから読んでもストレートに放ってくるギャグの連打。これだけ密度の濃いギャグマンガというのも最近は減ってきた気がするので、ただただ笑いたいという時には
ぜひとも手に取って頂きたいです!
そしてもう一つがこちら。
たかたゆうじ『くまふれぃば。』(スクウェア・エニックス)
『るみちゃん~』と違ってこちらは『sakusaku』出演者であるアイドルユニット「あゆみくりかまき」そのものを主人公に据えたコミカライズ。
その名の通り「あゆみ」「くりか」「まき」の三頭(“あゆくま”の略称から自分たちは熊であると主張している)から成るユニットで、「くりかまき」の二頭時代に
『sakusaku』レギュラーとして出演開始、その時のMCがトミタ栞嬢でした。はい、ここもつながった!
現在ヤングガンガンにて連載中。実在の人物が主人公ですが、内容的にはあゆくまというキャラを使ったギャグマンガです。
「くりかまき」時代に連載が始まり、第4話で「あゆみ」が加入しますが、実際には加入前からお互い面識があったのにこちらでは「初めまして」となっていたり、
そこらへんはあくまでマンガとして描かれています。
しかしメンバー同士の関西弁でのやりとりなんかは実物を思い浮かべながら読んでみると楽しめるかもしれません。
昔から内容の虚実問わずスターを主人公にしたマンガはありました。マンガになるのはスターの証。
最近でもAKB48、ももクロ、モー娘。などをモチーフにしたマンガがありますが、そこに肩を並べるあゆくま!これはある意味快挙
ですよ、奥さん!
どーですか、お客さんッ!!
※これを書いている2015年12月28日、あゆくま一行の乗った車が移動中に横転事故(!)を起こし、メンバー達がケガを負い当面の活動をキャンセルという知らせが・・・!
くれぐれもお大事にして下さい・・・。
(担当 清水)
《 今回紹介の作品の通販はこちら 》
るみちゃんの事象は
こちらから。原克玄全作品は
こちらから。くまふれぃば。は
こちらから。
- 2016/01/06(水) 11:00:12|
- 中野店清水
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